ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。
お客様からよくこんな質問をいただきます。
給湯器のリモコンは使い終わったら消したほうがよいの?
給湯器をつけっぱなしにしていると電気代のムダが気になりますよね。
先に結論を言うと、
給湯器リモコンを都度オフにしても、1ヶ月で約10円ほどの節約にしかなりません。
✔ 給湯器リモコンのつけっぱなしでどのくらい電気代が発生するのか
✔ リモコンをつけっぱなしにするメリット
✔ リモコンを都度消しするメリット
給湯器リモコンの役割を理解してもらうことで、あなたの家に合った使い方を見つけてください。
<プロフィール>
一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン
10年以上給湯器とコンロを売り続けている
ガス機器を累計10,000台以上販売した副業ブロガー
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では詳しく解説していきます。
(ガス給湯器)給湯器をつけっぱなしにしてもお湯は作っていない
リモコンの電源ボタンを「オン」にしてたら、ずっとお湯を作ってるんでしょ!?
それは間違いです!
ガス給湯器は「瞬間式」の給湯器ですので、下記のような仕組みでお湯を作っています。
①給湯栓(お湯が出るじゃぐち)を開ける
②給湯器の中に水が入る
③ガスをバーナーで燃焼させ、その上の缶体(熱交換器)に水が通ることで瞬間的にお湯ができる
ちなみにエコキュートなどの電気式給湯器の場合には、そもそもリモコンに電源のオン・オフボタンがついていないことが多いです。
電気式の給湯器の場合は貯湯式ですので、夜中の間にゆっくりお湯をためて日中お湯を使うという方式です。リモコンの電源を切ってもタンク内にお湯はたまり続けます。
(エコキュート)長期間不在の時はリモコンで停止日数を指定する
旅行や短期の出張などで長期間留守にされる場合には、エコキュートの沸き上げを停止することが出来るようになっています。
エコキュートの場合は数日間であれば、台所リモコンから運転の停止を設定することが出来ます。
メーカーごとにリモコンの操作方法が違いますので、詳しくは各メーカーの取り扱い説明書をご覧ください。
給湯器をつけっぱなしにすると危険なのか?
給湯器をつけっぱなしにしても、火災などの危険はまずありません。
ガス給湯器は前述の通り、電源が入っていても水が流れないと点火しない仕組みになっています。
そのため、消し忘れによる火災の心配はまずありません。
ただし、以下のような場合には注意が必要です。
・10年以上使用している給湯器
・バランス型ふろがま
10年以上使用している給湯器
そのため、つけっぱなしにすることで火災のリスクがあったのは事実です。
現在製造されている給湯器は、種火に火をつけるタイプはほとんどないため心配ないでしょう。
ただし、経年劣化や何らかの不具合によって給湯器が正常に機能していない場合は、つけっぱなしによる火災のリスクはあります。
何か異変を感じた場合や10年以上使用している場合には、点検をしておくとより安心です。
バランス型ふろがま
バランス型ふろがまとは、1965年以降に普及していた種火により点火する給湯器のことです。
浴そうの真横に上記のような機械がついていれば、それが「バランス型ふろがま」です。
これは、つけっぱなしにすると種火がついたままになるため火災の危険があります。
ただし、1990年代に入ってからは今の給湯器が一般的となり、現在使用されている家庭は一部の集合住宅のみです。
給湯器をつけっぱなしにすると壊れやすくなるか?
給湯器をつけっぱなしにすることで壊れやすくなることはありません。
電源を入れたままにすると、経年劣化が早くなるんじゃない?
とよくお客様から聞かれます。
給湯器のつけっぱなしでガス代は高くならない
給湯器リモコンをつけっぱなしにしても、ガス代が高くなることはありません。
そのため、給湯器のつけっぱなしでガス代がムダになることはありません。
ただし、2000年以前の古い給湯器を使用している場合は、現在の給湯システムとは異なる可能性が高いです。
基本的に古い給湯器は即時交換をおすすめしていますが、まずは「都度消し」をしてガス代を節約するのも応急処置としてはいいでしょう。
給湯器のつけっぱなしで待機電力は年間約800円発生
給湯器は、つけっぱなしにしているだけで電気代が発生します。
その待機電力は年間で約800円ほど発生しています。
仮に20年前のノーリツ製給湯器(GT-2027SAWX)の待機消費電力はオンモードで3.5Wです。給湯器の待機電力による年間の電気代は、下記のように算出されます(電力は3.5W・電気代は1kWhあたり26円で計算)。
3.5W÷1000×24時間×365日×26円=約797円
上記の通り、一年中給湯器をつけっぱなしにすると、待機電力のみで約800円ほどの電気代が発生します。
給湯器を都度消しすると待機電力は年間約680円発生
では給湯器リモコンを都度消しする場合の待機電力はどのくらいかかるのか見ていきましょう!
仮に20年前のノーリツ製給湯器(GT-2027SAWX)の待機消費電力は、オフモードで3.0Wです。オフモードにした場合、待機電力による年間の電気代は、下記の通りです(電気代は1kWhあたり26円で計算)。
3W÷1000×24時間×365日×26円=約683円
オンモードの場合が約797円の電気代だったので、年間約114円の電気代を節約できます。
1ヶ月で約10円ほどの節約になります。
最新機種なら待機電力は年間約390円までおさえられる
例えば最新のノーリツ製給湯器(GT-C2062SAWX-2)の待機消費電力は、オンモードで1.7Wです。待機電力による年間の電気代は、下記の通りです(電気代は1kWhあたり26円で計算)。
1.7W÷1000×24時間×365日×26円=約387円
従来機種のオンモードと比較すると797円-387円=約410円の差があります!
半額以下になりますね!
現在主流のガス給湯器は技術革新が進んだことで、電気代もガス代もエコな給湯器に進化しております。
ちなみに最新機種へ交換をするなら、
商品保証10年&工事保証10年がついている「キンライサー」がオススメです。
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給湯器専門業者で有名なキンライサーと正直屋を徹底比較した記事もございます。こちらもぜひチェックしてください。
給湯器で待機電力が発生する理由2つ
給湯器リモコンをオンにしていると年間約800円ほど電気代がかかることが分かりました。
お湯を出していなくても待機電力が発生する理由は、大きく2つあります。
理由①:メモリを保持するため
お湯を出していないときでも、メモリの内容を保持するのに電気が必要になります。
理由②:指示待ちのための待機電力
代表的なのが、リモコンの受信機です。
リモコンでスイッチを切っていても、次に入れるときに電源が入るためには、受信部分は常に電気が通ってないといけません。
この「水量センサー」や各部品に信号を送る「電装基盤」などには常に電気が供給されていなければならず、電気代がかかります。
給湯器をつけっぱなしにするメリット2つ
①じゃぐちを回せばお湯が出る
リモコンの電源が常にオンになっていれば、じゃぐち(給湯栓)を開くだけでお湯が出ます。
もしリモコンの電源を都度消ししていたら、リモコンの電源をオンにする→じゃぐち(給湯栓)を開ける、という2ステップが必要になります。
②給湯器のエラーが確認できる
給湯器は不具合が出たときに、2ケタ(3ケタ)のエラーコードを表示してくれます。
これは不具合を感知したときに表示される仕組みですが、リモコンの電源がオフになっていたら当然表示されません。
給湯器を都度消しするメリット2つ
①電気代を年間約120円節約できる
前述したように、リモコンの電源を都度消ししていれば年間の待機電力を約120円ほど節約できます。
②微妙な位置で水栓を開けてもお湯が出ない
リモコンを常時オンにしていると、本当はお湯を出したくない場面でもうっかりお湯が出てしまう(給湯器が着火動作に入ってしまう)ことがあります。
代表的なものが「シングルレバー水栓」です。
キッチンや洗面台の水栓は最近シングルレバー水栓が増えてきました。
リモコンを都度消ししていれば、うっかりお湯が出てしまうことはないので安心できます。
給湯器の光熱費を少しでも節約するには「都度消し」がおすすめ
最近の給湯器は、電源をつけっぱなしにしても基本的に電気代がムダになりません。
ただし、もし少しでも待機電力の光熱費を節約したいのであれば「都度消し」がおすすめです。
給湯器を都度消しするときの注意点「コンセントを抜くのはNG」
給湯器の都度消しには注意点があります。
それは「コンセントを抜くのはNG」ということです。
しかし待機電力を抑えるためにコンセントまで抜いてしまうと、給湯器本体の凍結予防ヒーターは作動しません。
このように給湯器の都度消しを行う場合にも、冬場の凍結防止には注意が必要なため、コンセントを抜くのは控えましょう。
まとめ:給湯器を都度消しすると年間約120円の節約
・給湯器の待機電力が発生する理由2つ
①メモリを保持するため
② 指示待ちのための待機電力
・給湯器をつけっぱなしにするメリット
①じゃぐちを回せばお湯が出る
②給湯器のエラーが確認できる
・給湯器を都度消しするメリット
①電気代を年間約120円節約できる
②微妙な位置で水栓を開けてもお湯が出ない(シングルレバー水栓など)
リモコンの都度消しで得られる節約メリットは1ヶ月で約10円ほどです。
エコジョーズなどの最新機種になると、待機電力だけでなくガス代もおトクになるので、10年以上給湯器を使っている方は交換がオススメです。
そして、値段と保証を重視して交換業者を選ぶなら「キンライサー」がオススメです。
ぜひチェックしてみてください。
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今日の話は以上となります。
気になることがあったら、お問い合わせフォームよりいつでも質問してくださいね。