ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。
給湯器の修理で一番多いのが「安全装置の交換作業」です。
温度ヒューズなどの一度働くと交換を必要とする安全装置や、安全装置自体が壊れてしまってエラーを出すというケースが多いのです。
この記事では、ガス給湯器の安全装置が作動したときの対処法について詳しく解説していきます。
<プロフィール>
一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン
10年以上給湯器とコンロを売り続けている
ガス機器を累計10,000台以上販売した副業ブロガー
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ガス給湯器の安全装置とは?
ガス給湯器は、ガスを燃焼した熱でお湯をつくる機械です。
安全装置は、未然にガス給湯器の大きなトラブルを防ぐために搭載されています。
例えば、古いガス給湯器には安全装置が搭載されておらず、不完全燃焼により一酸化炭素中毒が発生することがあります。
普段ガス給湯器を問題なく安全に使えているのは、安全装置のおかげということです。
ガス給湯器に搭載されている安全装置の紹介
ここでは、ガス給湯器に搭載されている代表的な安全装置についてご紹介します。
・不完全燃焼防止装置
「不完全燃焼防止装置」は温度をガス給湯器の2ヶ所で測って、この2ヶ所の温度の違いによって未然に不完全燃焼を防止する装置です。
不完全燃焼のリスクがあるときは、ガスを止めて給湯器を停止させます。
・立ち消え安全装置
立ち消え安全装置は、炎が何らかの原因で立ち消えてしまったときに、自動的にガスを止める装置です。
立ち消え安全装置によって、危険なガスもれを防止することができます。
・空焚き安全装置
ガス給湯器に通水されていないときに運転すると、熱交換器(缶体)が異常に加熱されるようになります。
このような状態が継続すれば、火災が発生することがあります!
そのため「空焚き安全装置」は、通水されていないことを検知してガス給湯器を止める装置です。
・過熱防止装置(温度ヒューズ)
過熱防止装置(温度ヒューズ)は、熱交換器の温度が高くなり過ぎていないかを検知します。
給湯器を長年使用するとバーナーや排気が詰まりぎみになり、熱交換器が異常高温になります。
そのまま放っておくと火災の恐れがあるため、温度が高くなり過ぎていたときは、温度ヒューズが切れることでガス給湯器を止めます。
・過電流防止装置
ガス給湯器は、電気を使ってスパークさせガスに点火します。
そのため、正しく電気が流れていなければ点火ができなくなります。
過電流防止装置は、ガス給湯器に異常な電流が流れたときに働きます。
・凍結防止装置
凍結防止装置は、外気温の低下を検知したときに凍結防止ヒーターを作動します。
※凍結防止ヒーターが作動したときは、リモコンに「氷マーク」が表示されます。
・停電時安全装置
ガス給湯器を使っているときに停電が発生すると、温度が制御できない状態で加熱されるため超高温のお湯が出てしまう可能性があります。
それを防ぐのが「停電時安全装置」です。
停電を検知すると、停電時安全装置によってガス給湯器が止まります。
安全装置の数は昔に比べて格段に増えた
安全装置といっても昔からついているものもあれば、ここ20年ほどの間に標準装備されるようになったものもあります。
過熱防止装置などは、元々古い機械にも搭載されていました。
昔よりも格段に安全になった一方で、どうしても昔よりエラーが出やすくなり機器が壊れやすくなるというデメリットが出てきました。
安全装置は「安全に使える状態」でこそ反応する
安全装置類には一切の誤差が許されません。
火災が発生してしまう可能性があるのに、動く時と動かない時があってはいけないのです。
メーカーからすれば「何かあってからでは困る」ため、ユーザーの安全を考えて多くの精密な安全装置をつけています。
その結果、まだ普通に使ってもそこまでの危険性はないのに、安全のために給湯器を停止させる装置が増えてきたのです。
耐用年数はどうしても短くなる
給湯器の耐用年数について、お客様からよくこんな質問をいただきます。
昔よりも高性能になっているんだから、20年くらい使えるんじゃないの?
実は逆なんです。一昔前と比べると給湯器の耐用年数は短くなる傾向にあります。
どこのメーカーでも耐用年数(機器寿命)は「約10年」とうたっています。
一方で、昔に比べれば機能性や安全性は格段に向上しています。
20年使えるけど爆発するかもしれない給湯器なんて、誰もほしくないですよね?
安全に10年使える給湯器を目指してメーカーはものづくりをしているということです。
ガス給湯器の安全装置が働く原因
ここでは、ガス給湯器の安全装置が働く原因についてご紹介します。
給湯器の連続での長時間使用
不注意による止め忘れに対し、機械の故障を防ぐための安全機能です。
そのため、ガス給湯器の連続使用は長くても1時間以内にしましょう。
給湯器の老朽化
ガス給湯器の寿命は「約10年」とされています。
さらにガス配管や水配管のパッキンも古くなっているので、ガス漏れや水漏れを起こすことがあります。
そうすると安全装置がすぐに働き、エラーが出ます。
そのためガス給湯器を使ってから約10年以上経っているなら、修理するよりも交換がおすすめです!
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キンライサーの詳細については下記の記事にまとめておりますので参考にしてください。
ガス給湯器の異常を判断する方法3つ
ここでは、ガス給湯器の異常を判断する方法についてご紹介します。
①使用中に給湯器の燃焼がよく止まる
長年給湯器を使っていると、燃焼がよく止まることがあります。
基本的に、このトラブルは給湯器が老朽化しているときによく発生します。
給湯器を使い始めてから約10年以上経っている場合は交換を検討してください。
②炎が赤色や黄色になる
給湯器内の炎の色を確認してください。
給湯器のフロントパネルを開けて、バーナーの小窓をのぞくとガスの燃焼状態をみることができます。
ガス給湯器で燃焼がきちんとできていれば、炎は青色になります。
ガスコンロの炎と一緒ですね!
炎が赤色や黄色のときは不完全燃焼が発生しているため、安全装置がそのうちに働くでしょう。
不完全燃焼は、給排気のバランスがうまくいかず、燃焼状態が悪くなったときに発生しやすくなります。
まず、炎の色が安定しないときは給湯器メーカーのカスタマーセンターに連絡してください。
③使用中にガスの臭いがする
ガスの臭いがするときは、ガス漏れが発生している可能性があります。
ガス漏れが起きると給湯器に適切なガス量が供給できなくて、安全装置が作動します。そのまま使い続けると、引火して火災につながるかもしれません。
もしガスの臭いがするのなら給湯器を使うのを止めて、給湯器メーカーに連絡してください。
ガス給湯器の安全装置が作動したときの対処法3つ
給湯器はガスを使ってお湯をわかすため、万一トラブルが発生すると、火災や一酸化炭素中毒につながります。
安全装置はこのようなトラブルを未然に防止してくれますが、作動するとお湯が出なくなります。
ここでは、ガス給湯器の安全装置が働いたときの対処法についてご紹介します。
①給湯器メーカーに連絡する
お湯が使えないということで自分で勝手に判断してガス給湯器を使い続けると、取り返しのつかない事故になりかねません。
約10年以上使っている給湯器で安全装置が働いているときは、機器寿命の可能性が高いため、安全な新しいガス給湯器に交換する必要があります。
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②再点火はしない
なお、不完全燃焼防止装置によってインターロックがかかっているときは再点火ができません。
しかし、不完全燃焼防止装置が付いていない古いガス給湯器は、再点火ができるため使用しないように注意してください。
③給湯器が古い場合、安全装置が付いているものに交換する
特に20年以上同じ給湯器を使用している場合は、メーカーが定める標準使用期間を大幅に超えているため、交換を検討してください。
使用期間が長すぎると、機械の劣化は多岐にわたっています。
ガス漏れや一酸化炭素中毒のリスクが高くなりますので、安全装置がついた最新機種への交換をオススメします。
まとめ:給湯器を安心して使えるのは安全装置のおかげ
【ガス給湯器の異常を判断する方法3つ】
①使用中に給湯器の燃焼がよく止まる
②炎が赤色や黄色になる
③使用中にガスの臭いがする
【給湯器の安全装置が作動したときの対処法3つ】
①給湯器メーカーに連絡する
②再点火はしない
③給湯器が古い場合、安全装置が付いているものに交換する
給湯器の修理で最も多いのは、安全装置の交換作業です。
安全性能は格段に上がっていますが、機器寿命は短くなっています。
年数がたっていると修理費用が高額になります。
修理ができなくてガス給湯器を交換するなら、全国対応のプロ集団「キンライサー」がオススメですのでぜひチェックしてください。
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今日の話は以上となります。
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