エコウィルが販売終了!?たった1つの理由をプロが徹底解説

ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。

2003年に発売されたガスコージェネレーションシステムの「エコウィル」

ガスで発電しお湯を沸かす給湯設備として、環境にもやさしく光熱費の削減ができる給湯器として販売されていましたが、2017年9月30日をもって、製造・販売が終了となりました。

エコウィルが交換時期に来ているお客様から、よくこんな質問をいただきます。

販売終了ってことはエコウィルって何か問題があったの!?

全然売れなかったから生産終了したんじゃないの!?

キュウタ

欠陥でも、売れなかったわけでもありません。

全国の都市ガス会社を中心に、エコウィルは累計販売台数10万台以上を達成しています。

現在設置済みのエコウィルはもちろん各家庭で稼働していますし、メンテナンスサービスは続いています。

この記事を読めばこんなことが分かります

・エコウィルの仕組み
・エコウィルのメリット、デメリット
・エコウィル交換時のオススメ機種

この記事を書いた人【キュウタ】
キュウタ

<プロフィール>

一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン

10年以上給湯器とコンロを売り続けている

ガス機器を累計10,000台以上販売した副業ブロガー

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ではエコウィルの仕組みや、オススメの交換品について解説します。

目次

エコウィルが販売終了となった理由

結論から言うと、

エコウィルよりガスをたくさん消費する「エネファーム」が発売されたからです。

キュウタ

エコウィルもエネファームも、ガス会社でないと販売できない商品です。

エコジョーズなどの給湯器であれば、工務店や設備店、量販店などでも購入することができます。

しかし、エコウィルやエネファームはガスを使って発電する仕組み上、定期的なメンテナンスが必要となります。

顧客管理ができていて、修理やメンテナンスのスキルを持った会社でないと販売できない=「ガス会社のみの販売」となっていたわけです。

ガス会社にとって最も利益が出る収益源は、「毎月のガス料金」です。

キュウタ

つまり、ガスをたくさん使ってくれる商品を売りたいわけです。

そこでガスをたくさん消費して電気代が安くなる(発電する)商品の第一弾が「エコウィル」でした。

ただエコウィルはお湯を使うときだけエンジンをまわして発電する仕組みのため、思ったほど発電はしませんし、思ったほどガスも消費されません。

そこで、もっとガスを消費してもっとたくさん発電できる商品として開発されたのが「エネファーム」です。

エネファームは燃料電池を使って24時間発電するため、電気代は大幅に安くなり、その分ガスをたくさん消費するためガス会社にとっては最もおいしい商品なのです。

エコウィルの仕組み

エコウィルは「家庭用コージェネレーションシステム」と呼ばれる商品です。

コージェネレーションとは発電時に発生する排熱を利用してエネルギー効率を高める仕組みのことで、エコウィルはその排熱でお湯を沸かします。

上図をみても分かるように、「ガスエンジン発電ユニット」で都市ガスやLPガスなどを燃料にしてガスエンジンを回し、発電を行います。

その際に発生した排熱を「排熱利用給湯暖房ユニット」で利用するという仕組みです。

ガスエンジンは自動車メーカーの「ホンダ」が製造しています。

キュウタ

エコウィルは車と同じような仕組みで動いているわけです。

例えば、車のエンジンは走るためにエネルギー(ガソリン)を使います。

ですが動力に変わるのは約40%で、残り60%は排熱として外気に放出されます。

ガスでエンジンを回してつくった電気は家電などで消費され、残り60%の排熱は捨てずに給湯の熱源とします。

そのため、使用エネルギーが大幅に減少し環境負荷を抑えるシステムなのです。

省エネ性

発電所から家まで送られる電気には送電ロスがあります。

家に届くころには全体の40%にまで減っているのです。

一方エコウィルの場合、ガスが持っている熱エネルギーを余すことなく利用することで、エネルギー利用率92%を達成しています。

省エネで最後の最後までエネルギーを活用します。

環境性

エコウィルは省エネ効果が大きいので、CO2を大幅に削減できます。

1次エネルギー消費量も従来型給湯器に比べると約28%ダウンとなります。

都市ガスは元々、カーボンの含有量が少ないことと相まってCO2環境性はとても高いです。

経済性

カタログでは光熱費削減効果を年間約67,000円とうたっていました。

実際はに商品代+工事代で70~80万円ほどするので、耐用年数10年では経費を回収するのは難しいです。

ちなみに、1kW/h発電するのに24円程度で計算されており、電気代より少し安い程度です。

キュウタ

電気を作るのにガスを消費するため、ガス代は増えますがそれ以上に電気代が安くなる仕組みです。

エコウィルのメリット

エコウィルのメリットはやはり「省エネ」です。

電気料金の節約ができるだけではなく、地球環境にも優しいため、まさに一石二鳥なシステムといえます。

また、停電時には自立運転をして発電することも可能です。

発電と給湯を同時に行える

当時は補助金制度が用意されていて、設置費用も安く抑えることができました。

発電するため、電力会社から購入する電気代が安くなります。

そして自立運転が可能なため、停電時でも約1kWの発電ができることも魅力です。

エコウィル専用の料金割引プランを設けているガス会社もあります。

エコウィルのデメリット

続いてエコウィルのデメリットをご紹介します。

初期費用を回収するのが難しい

前述しましたが、カタログ値では年間約67,000円のランニングコスト削減をうたっていたエコウィル。

初期費用は約80万円。通常のエコジョーズなら初期費用は約30万円とすれば、その差の約50万円を10年間で回収できるのでしょうか?

キュウタ

現実的には、難しいです。

エコウィルの発電量は最大1kW/h。ガス代は少し高くなりますが、それ以上に電気が安くなるという仕組みですが、年間の光熱費削減額は約30,000~40,000円というご家庭が多いです。

それでいくと10年でお得になる金額は約30万円~40万円ですから、もとはとれない計算になります。

定期点検が必要

エコウィルは、運転時間6,000時間または最長6年のいずれか早い方に一回「定期点検」が必要となります。

また2年間のメーカー保証の後、設置から10年経過後までは有償の保守契約ができ(ほぼ必須)、その保守契約期間に修理が発生しても無償になります。

保守契約費用はガス会社にもよりますが、年間9,000円~10,000円ほどかかります。

10年間で約10万円です

10年間メンテナンスフリーだしこんなものでは?

キュウタ

普通のエコジョーズなら10年延長保証でも約3万円ほどです。機械が複雑なだけに保守契約費用が高いのでしょう。

本体金額を安くみせるために、ほぼ必須の保守契約費用が別途料金になっているのもずるい感じがしますね。

後継品はエネファーム

エコウィルの後継品は「エネファーム」になります。

ただ「ガスを使って発電できる」という意味では後継品になりますが、両者はそもそも仕組みが違いますので買い替える場合はよく調べてからにしましょう。

エネファームは、エコウィルと同じ「家庭用コージェネレーションシステム」に分類されます。

発電の際にエネファームは燃料電池を使い、エコウィルはガスエンジンを使うという点が異なっています。

発電量や節電効果はエネファームに軍配が上がりますが、導入にかかる費用(本体価格+設置工事費)はエネファームの方が圧倒的に高いです。

エコウィルが70~80万円の費用に対し、エネファームは120〜150万円ほどかかります。

給湯器の交換で150万円もするの!?

初期費用の高さからエネファームは敬遠されがちです。

発電に魅力を感じるなら高くてもエネファームを選べばよいですが、必要ないと思うなら「エコジョーズ」で十分です。

キュウタ

近年ではエコウィルの交換機種としてエコジョーズを選ばれる方が多く、人気もあります。

エコウィルを交換するなら「エコジョーズ」がおすすめ

エコウィルを交換するなら、省エネ型ガス給湯器の「エコジョーズ」がおすすめです。

キュウタ

発電機能はなくなりますが、交換や導入費用は他のエコ給湯器と比較しても格段に安くなります!

エコウィルは給湯・追い焚き・暖房の3機能がついていますが、エコジョーズでも同じように3機能使えるタイプがたくさん出ていますので、使用感は全く変わりません。

エコウィルはタンク内のお湯がいっぱいになると発電しなくなるため、エコウィルで電気代の節約効果が感じられなかったという方も非常に多いのです。

そんな方には、使いたいときに必要な量のお湯を作ることができる「エコジョーズ」が向いています。

できるだけ交換にかかる費用を安くしたい。。

お風呂や温水暖房を快適に使えて、ガス代が節約できる商品がほしい!

キュウタ

そんなあなたにオススメです!

発電を重視するならエネファームの一択となりますが、ガス代の節約をしつつ初期費用を最もおさえられる商品がエコジョーズなのです。

エコジョーズは省エネタイプではない従来型の給湯器よりガスの使用量が少なく、CO2の排出量が低減されることで環境に負担がかかりにくくなっています。

エコウィルからエコジョーズに交換するメリット

出典:キンライサー

エコジョーズの交換費用は安い

古くなったエコウィルを交換する際には、ガス会社は必ずエネファームをすすめてきます。

キュウタ

ガスをたくさん消費してくれるし、営業マンにはノルマが課せられているためしつこく営業してきます。

ですがガス会社の言いなりになってはいけません。

エコウィルを買い替える場合、交換費用を最も安く抑えられるのがエコジョーズなのです。

エコウィルからの交換費用は概算で、エコジョーズなら30万~40万円、エネファームなら120万~150万円ほどとなります。

エネファームはそもそもの導入費用が高額ですし、構造も複雑なため10年経過後の修理代金は高額になる可能性が高いです。

キュウタ

安価でエコ給湯器を選ぶなら、エコジョーズへの交換がおすすめです。

貯湯タンクが不要になる

エコジョーズは貯湯タンクを設置する必要がないため、導入や交換の費用が貯湯式と比べて格段に安くなります。

タンクが無いので場所を取らず見た目はスッキリ、工事時間も短時間となります。

瞬間式の給湯器なのでお湯切れの心配はなく、お湯はいつでも沸かしたてで清潔なため飲用も可能です。

エコウィルからエコジョーズに交換するデメリット

発電できない

エコジョーズは給湯やお湯はり、追い焚きや温水暖房などガスを使ってお湯を沸かす能力に優れていますが、発電機能はありません

発電機能を残したい、電気をたくさん使うご家庭など発電をメインに考えるならエネファームへ交換した方がよいでしょう。

また、エコジョーズは省エネ給湯器の中では交換費用(初期費用)の安さがトップクラスです。

ランニングコストだけで見た場合はエネファームの方が優れていますが、初期費用+10年間のランニングコストでみれば「エコジョーズ」の方がはるかに安く抑えることができます。

エネファームのランニングコスト

エネファームとエコジョーズは初期費用に約100万円の差があります。

では10年使うとして、エネファームがエコジョーズより年間で10万円以上お得になるならメリットはでますが、実際は年間6〜7万円ほどです。

ガス会社によってはエネファームのカタログには「年間で約10万円お得になる」という記載がありますが、これはめちゃくちゃメリットが出やすい条件で試算されたものです。

キュウタ

車の燃費でもカタログには燃費20km/Lと書いていても、実際使ってみたら15〜16km/Lというのはよくある話です。

カタログに記載の内容はウソではないですが、自宅で使用したときの実際のメリットは2〜3割ダウンすると思って読んでもらった方がいいですよ。

エコジョーズへお得に交換するならキンライサーがおすすめ

キュウタ

安くおトクに給湯器交換をしたいなら、数ある業者の中でも私は「キンライサー」をオススメしています。

キンライサーが選ばれる理由は次の4点です。

【キンライサーが選ばれる4つの理由(メリット)】

①20年以上もの豊富な施工実績
②顧客満足度は驚異の97%
③急なトラブルにも当日・即日対応
④商品・工事の10年保証が無料でついてくる

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①20年以上の豊富な施工実績

キンライサーは20年以上にわたって給湯器を専門に扱っており、工事実績は累計15万件以上。

これほど長い間「キンライサー」が愛され続ける理由は、さまざまな資格保有のプロスタッフが接客やマナーにも気を配り最高の施工をしてくれるからに他なりません。

スタッフの保有資格

・給水装置工事主任技術者
・ガス消費機器設置工事監督者
・第二種電気工事士資格者
・液化石油ガス設備士 など

さらに自社の厳しい技術研修を積むことで、どこよりも確実・丁寧な施工を実現しています。

キュウタ

受注をとるだけとって、実際の工事を外部に委託する業者とはサービスの質が違います。

②顧客満足度は業界最高クラスの97%

キンライサーを実際に利用した方の満足度は驚異の「97%」です。

これほどまでにキンライサーへの評価が高い理由は、アンケートによって得られたお客様の生の声をサービスの向上に活かしているからです。

キンライサーに寄せられたアンケート抜粋

アンケート結果を見ると、「保証への安心感」や「対応スピード」はもちろんのこと、

電話での応対態度
スタッフの接客マナー
職人さんの施工内容

上記のポイントが、キンライサーの満足度を高める大きな要因になっていることが分かります。

③急なトラブルにも当日・即日のスピード対応

キンライサーのコールセンターは24時間365日対応(年中無休)。

困ったときにいつでも相談・対応できる体制が整えられています。

自社工場にさまざまな種類の給湯器を取り揃え
経験豊富な工事スタッフが常にスタンバイ

このキンライサーの体制によって、当日や即日のスピード工事を実現。

キュウタ

実際の施工時間は2~3時間ほどです。

土・日・祝日にも対応しているので、仕事が忙しく平日に時間がとれない方にはありがたい対応です。

レンタル給湯器も用意

給湯器の中には、発注してから納品までに時間のかかる機種も存在します。

キュウタ

売れ筋の給湯器は在庫があっても、メーカー発注品となれば数ヶ月かかる場合もあります。

そこでキンライサーでは代替可能な「レンタル給湯器サービス」を用意しています。

給湯器を一時的にレンタルすることで、「長い期間お湯が使えない」という不便さに困ることもありません

④無料で商品保証10年&工事保証10年がつく

どこのメーカーも給湯器の無料保証期間は1年〜2年です。

給湯器メーカー(ノーリツ・リンナイなど)の10年の延長保証をつけようとすると、約25,000円以上の追加費用を請求されます。

そんな中、キンライサーでは「商品保証10年」と「工事保証10年」を無料でつけております。

しかも修理費用や修理回数まで無制限で保証してくれるので、10年間のトラブルをすべて無料で解決することができます。

キュウタ

一般的な給湯器の寿命設計は約10年です。一度の修理に約2万円〜3万円ほどの費用がかかるのが相場です。

自社運営の保証サービスなので、「急にお湯が出なくなった」などのトラブルにもキンライサーが瞬時に判断。

保険会社のように外部の人間が調査するわけではないのでトラブルへの対処が速やかに行われるという安心材料にもなっています

万が一の保険にも加入済み

キンライサー自体も1億円の「建築業総合保険」に加入済み。

万一、工事で事故が発生した場合も保険会社の補償を受けられるので、二重の安心システムになっています。

ポイント

対応力が高いのは当たり前。充実した保証制度によって、工事への不安は一切ありません。

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キンライサーの口コミが気になる方は、下記の記事で分かりやすくまとめましたので参考にしてください。

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またCMで話題のキンライサーと正直屋の2社の違いが気になる方は、下記の記事で徹底比較しておりますので参考にしてください。

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まとめ:エコウィル販売終了の理由

【エコウィル販売終了の理由】

●エコウィル販売終了の理由は「エネファームが発売されたから」
●エコウィルのメリット&デメリット
・メリット→ 発電と給湯を同時に行える
・デメリット→初期費用を回収するのが難しい

●エコウィルを交換するなら「エコジョーズ」がおすすめ
●エコジョーズへお得に交換するなら「キンライサー」がおすすめ

キュウタ

エコウィルが販売終了になった今、同じものに交換したいと思っていてもできません。

発電に魅力を感じるなら「エネファーム」ですが、トータルコストを安く抑えるなら「エコジョーズ」への交換が人気です。

そしてエコジョーズを安くお得に交換するなら、商品保証10年&工事保証10年の「キンライサー」が断然オススメです!

ぜひチェックしてください。

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今日の話は以上となります。

気になることがあったら、お問い合わせフォームよりいつでも質問してくださいね。

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この記事を書いた人

一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン。2児の父。これまでガス機器を10,000台以上販売。その経験を活かし、ブログで日常生活のタメになる情報を発信中。

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