こんにちは、ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。
この記事は、
エネファームって聞いたことあるけど、どんな商品?
と思っている方に向けて記事を書きました。
エネファームとは、累計販売台数40万台を突破している家庭用燃料電池システムです。
簡単に言えば、「発電できる給湯器」ということです!
その最大のメリットは、
発電中に停電が発生した場合、最大700Wまで電気が使える!ということです。
その仕組みについて詳しく解説していきます。
燃料電池で24時間発電。余った排熱は給湯に有効活用。
エネファームは、都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と結合させて、化学反応で電気を発生させる給湯器です。同時に発生する熱でお湯を沸かして、給湯できるので大変効率的です。
さらに、1日の電気・お湯の使用量にあわせて自動でかしこく省エネ運転をしてくれます!
電気やお湯の使用量と使用パターンを学習し、各ご家庭の生活パターンを予測して、もっとも省エネになるように、自動で発電し、必要なお湯をつくることができるということです。
水素を取り出すのに最適な天然ガス
都市ガスは、天然ガスを原料にしています。
天然ガスの主成分であるメタンは、他の燃料に比べ効率よく水素を取り出すことができます。取り出した後のCO2の排出量が最も少ないことからも、天然ガスが適していると言われています。
停電時、最大700Wまで家電製品が使える
ガスと水道さえ通っていれば、エネファームは停電時に最大700Wまで電気を使うことができます(アイシン製の場合)。
これこそが、エネファームの最大の強みです。
エネファームは発電中に停電が発生した場合、発電を継続して「電気」と「お湯」を供給します。
その際の電気は、停電時専用コンセント(自立運転専用コンセント)から使用可能です。簡単に言えば、「停電したら、使いたい電気製品のプラグを専用コンセントにさせば使える」ということです!
【参考】700Wでどのくらいの家電製品が使えるか?
では、700Wでどのくらいの家電製品が使えるのか?
大阪ガスのカタログに分かりやすい事例がありましたので、下記画像をご覧ください。
もし仮に冷蔵庫、照明、テレビ、お風呂の4ヶ所を使ったとしても、
・冷蔵庫 約200W
・照明 約50W
・テレビ32型 約150W
・お風呂 約100W
これだけ使っても500Wです。
なのでイメージとしては、最低限の生活はできるレベルということです。
特に停電時でも「冷蔵庫が使える」というのは非常に助かります。
実は、私キュウタも2〜3日ほど停電を経験したことがあります。
自分の経験上、冷凍庫などは数時間の停電でも中の食材が全部ダメになってしまうし、停電エリアのスーパーだと閉まっています。仮に営業しているスーパーがあったとしても、インスタント食品などはまず売り切れになっています。
もしエネファームを設置していれば、そういった心配からは解放されます。
エネファームの取り扱いメーカーは?
エネファームの取り扱いメーカーはアイシン・パナソニック・京セラの3社が、ガス会社で採用となっている主要3メーカーです。
東京ガスではカタログに3社掲載されていますが、大阪ガスではほぼアイシン1社採用です。
エネファームは燃料電池ユニットと熱源ユニットの大きく2ピースに分かれており、この燃料電池ユニットはアイシン・パナソニック・京セラの3社が作っています。
熱源ユニットはノーリツ・パーパスといった給湯器メーカーが作っており、複数のメーカーの合体版がエネファームなのです。
だからエネファームがほしいからアイシンに問い合わせても、アイシンからは商品は買えません。なぜなら、アイシン単体ではエネファームは完成しないからです。
複数のメーカーをミックスさせて、東京ガスや大阪ガスといったガス会社を通して完成された商品を買うことができる、という仕組みです。
アイシン、パナソニック、京セラの3社の違いは?
停電時に作れる電気量がメーカーによって異なります。
・アイシン :700W
・パナソニック :500W
・京セラ :400W
エネファームの主要3メーカーの中では、アイシン製が一番停電時に使える電気量としては優れています。アイシン製は発電効率も高いことから、ガス会社での採用率も非常に高いです。
ちなみに、アイシン、パナソニック、京セラの3社の細かい違いについては別記事でまとめましたので、下記をチェックしてください。
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まとめ
・エネファームは燃料電池で24時間発電でき、余った排熱は給湯に有効活用。
・停電時、最大700Wまで家電製品が使える(アイシン製の場合)
→非常時の対応力にかけて、最も優れている給湯器です。
今日の話は以上となります。
気になることがありましたら、いつでも質問してくださいね。