ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。
今CMで話題のリンナイのマイクロバブル給湯器。
最近お客様からよくこんな質問をいただきます。
リンナイのマイクロバブルってどんな効果があるの?
実際どんな商品なの!?
そもそもリンナイには2種類の「マイクロバブル」があります。
それが「マイクロバブルバスユニット」と「ウルトラファインバブル」です。
✔ 「マイクロバブルバス」と「ウルトラファインバブル」の違い
✔ 「マイクロバブルバス」のメリット・デメリット
✔ 「ウルトラファインバブル」のメリット・デメリット
では、順番に解説していきます。
<プロフィール>
一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン
10年以上給湯器とコンロを売り続けている
ガス機器を累計10,000台以上販売した副業ブロガー
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マイクロバブルバスユニットとは?
浴槽にためているお湯に微細な気泡を発生させ、白濁の湯を楽しむことができる給湯システム。
あくまでも浴そうの循環金具から気泡が出るシステムです。
シャワーや水栓からバブルが出るわけではありません。
毎日の入浴で温泉のような極上のリラックス効果とうるおいを実感できます。
マイクロバブルバスユニットの仕組み
浴槽から吸い上げられたお湯がポンプで加圧され、タンク内に取り込まれます。
タンク内に取り込んだお湯はトルネード回転を発生させながら、空気と接触することでお湯に空気が溶け込んでいきます。
マイクロバブルは既存の給湯器と接続して使用可能
リンナイのマイクロバブルバスユニットは、既存のリンナイ製給湯器と接続して使用することができます。
ただしあまり古い品番の場合には対応していないので、最寄りのガス会社かメーカーにお問い合わせください。
マイクロバブルバスのメリット4つ
ここからはマイクロバブルバスのメリットを4つご紹介します。
①リラックス効果
マイクロバブル入浴は通常の入浴よりも、リラックス感、くつろぎ感、幸せ感が高まります。
入浴後はよりリラックスした状態で入眠前の時間を過ごせます。
②うるおい効果
マイクロバブル入浴は、入浴後の体温低下が通常の入浴よりもゆるやかなため、肌表面の血流量が維持され、肌のうるおいが保たれるのです。
湯ざわりが柔らかい、肌がしっとりする、肌がつっぱる感じが少ない、保湿クリームを塗らなくてもよかったなど、多くの声が挙がっています。
③温浴効果
気泡が体を包み込むため、お湯から体への熱の伝わりがゆるやかになり、ゆっくりと体を温めます。
入浴後は高くなった体温を徐々に放出するため、湯冷めしにくくなり冬の冷え対策としても有効です。
④洗浄効果
微細な気泡が皮膚の汚れに吸着し取り除きます。
実証試験でもマイクロバブル入浴の方が通常の入浴より汚れの除去率が高いという結果が出ています。
マイクロバブルバスのデメリット3つ
次に、マイクロバブルバスのデメリットを3つ解説します。
①値段が高い
マイクロバブルバスユニット内蔵給湯器を導入の際は、専用リモコンと専用の循環金具の購入が必要です。
・フルオート型式:RUF-ME2406AW 約200,000円~
・オート型式:RUF-ME2406SAW 約170,000円~
・専用循環金具:UF-MB1201AL-10A 約10,000円~
・専用リモコン:MBC-MB302VC 約30,000円~
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つまり導入するためには、最低でも約21~25万円の商品代+工事費がかかります。
工事費については、4~6万円程度を目安としておくとよいでしょう!
②アカが浮いてくる
メリットのところで述べた「洗浄効果」のデメリット部分になります。
そうなると次にお風呂に入る人の快適性を損ねてしまうので、使用後はバスネット(垢取り)などを使ってキレイにしておけば次の人も快適にお風呂に入れますね。
③音がちょっとうるさい
購入されたお客様で「音がうるさい」とおっしゃっていた方がおられました。
ちなみに、マイクロバブル機能付きの給湯器の騒音値は48dB(デシベル)です。48dBといえば、家庭用クーラーの室外機と同じくらいの音の大きさですので、少し気になるかなくらいの音です。
おふろ場から給湯器の設置場所が近い人は注意してください。
ウルトラファインバブルとは?
ウルトラファインバブルとは、マイクロバブルより微細な1マイクロメートル未満の微細な泡のことです。
洗浄効果の高いお湯なので、浴室や洗面所・キッチンなどで気になる水まわりの汚れ、水アカをつきにくくし日々の掃除をより楽にします。
ウルトラファインバブルの仕組み
給湯器の中に、画像のようなバブル発生装置が内蔵されております。
ウルトラファインバブルのメリット3つ
ここからは、ウルトラファインバブルのメリットを3つご紹介します。
①水まわりの汚れを軽減
汚れの原因菌のコロニー数を39%減少させられます。
②落としづらい水アカを抑制
ウルトラファインバブル給湯器なら、水アカ付着率を18%減少させられます。
さら湯と比べてミネラル成分の付着を軽減し、長年の使用でこびりつく水アカを抑制することができます。
③排水管の汚れを軽減
洗いづらい排水管もスッキリ清潔にできます。
ウルトラファインバブル給湯器なら、さら湯と比べて汚れが洗い流されやすくなり、排水管を清潔に保つことができます。
このリンナイ公式動画は30秒ほどで分かりやすいので、とても参考になりますよ。
ウルトラファインバブルのデメリット3つ
次にウルトラファインバブルのデメリットを3つ解説します。
①水温・水圧が低下する
ウルトラファインバブルのシャワーヘッドを使うと、水温・水圧が低下したと感じることがあります。
0.001㎜未満の細かな気泡「ウルトラファインバブル」を多く含むお湯は、泡の分だけ空気に触れる表面積も大きくなり、肌に当たるまでに冷めやすくなるのです。
そのため、いつも通りの温度設定で使うと少し寒く感じてしまいます。夏場なら気になりませんが、冬場は特にストレスになりますよね?
また、ウルトラファインバブルを含むお湯は、ミスト状になるため体に当たるお湯の勢いが弱く(水圧が低く)なります。
ただ、製品によってはストレート水流にすることで、水中のウルトラファインバブルの量が少なくなるケースもあります。
買う前に、注意書きなどをよく読んでおきましょう。
②値段が高い
導入の際は、以下の機器類の購入が必要です。
①ウルトラファインバブル給湯器+循環金具+専用リモコン
・フルオート型式:RUF-UE2406AW(A) 約150,000円~
・循環金具型式:UF-A110LQ 約3,000円~
・リモコン型式:MBC-240VC 約18,000円~
導入するためには、最低でも約17万円以上の商品代+工事費がかかります。
②マイクロバブルバス内蔵ウルトラファインバブル給湯器+循環金具+専用リモコン
・フルオート型式:RUF-UME2406AW(A) 約240,000円~
・循環金具型式:UF-MB1201AL-10A 約10,000円~
・リモコン型式:MBC-MB302VC 約30,000円~
導入するためには、最低でも約28万円以上の商品代+工事費がかかります。
通常の給湯器(エコジョーズ)と比較したときの価格差は下記です。
・マイクロバブル内蔵ウルトラファインバブル給湯器(フルオート) 28万円~
・マイクロバブル内蔵給湯器(フルオート) 25万円~
・マイクロバブル内蔵給湯器(オート) 21万円~
・ウルトラファインバブル給湯器(フルオート) 17万円~
・一般的なエコジョーズ(フルオート) 11万円~
・一般的なエコジョーズ(オート) 10.5万円~
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③古い配管は穴が開くリスクが高まる
最近の給湯管は樹脂管を使うのが一般的になりましたが、昔は銅管を使うことが多かったのです。
20〜30年以上リフォームをしていない家だと給湯管が銅管のままになっている可能性が高いわけです。
銅管はピンホールのリスクがあります。
ピンホールの仕組み
家中の給湯管にファインバブルを流すということは、銅管の場合ピンホールのリスクを高めることになります。
穴が開けば当然水漏れを起こします。
該当箇所の修理対応をするか、家の給湯管を全て新しくやりかえる必要があります。
なのでファインバブル給湯器を検討されている方は、家の給湯管が樹脂管なのか、銅管なのか確認してみてください。
結局どんな人にオススメなの?
良いところも悪いところも聞いたけど、結局オススメなの!?
間違いなくオススメです!!
ただしマイクロバブルバスにしても、ウルトラファインバブルにしても通常の給湯器よりどうしても金額が高くつくので、どの機能を重要視するのかで考えてください。
・お風呂でゆっくりお湯につかってリラックス効果や温浴効果を重視する人 → マイクロバブルバス給湯器がオススメ
・台所や洗面所・シャワーでよくお湯を使う人 → ウルトラファインバブル給湯器がオススメ
・両方とも捨てがたいという人 → マイクロバブル内蔵ウルトラファインバブル給湯器がオススメ!
まとめ:家で快適な湯まわり空間を
【マイクロバブルバスのメリット】
①リラックス効果
②うるおい効果
③温浴効果
④洗浄効果
【マイクロバブルバスのデメリット】
①値段が高い
②アカが浮いてくる
③音がちょっとうるさい
【ウルトラファインバブルのメリット】
①水まわりの汚れを軽減
②落としづらい水アカを抑制
③排水管の汚れを軽減
【ウルトラファインバブルのデメリット】
①水温・水圧が低下する
②値段が高い
③古い配管は穴が開くリスクが高まる
給湯器交換のタイミングで、マイクロバブル浴やファインバブル給湯が楽しめる今トレンドの給湯器です。
ぜひチェックしてみてください!
今日の話は以上となります。
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