ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。
お客さんからよくいただく質問です。
パロマの売れ筋コンロ「フェイシス」と「ウィズナ」。
見た目がよく似ているこの2機種ですが、定価ベースで約30,000円ほどの金額差があります。
その違いについて、詳しく解説します。
フェイシスとウィズナの違い3点
先に結論を言います。
この2機種で迷われているなら、 ウィズナ+ラ・クックグランのセット購入がおすすめです!
この結論に至った理由を解説していきます。
①ラ・クックが付属か別売か
フェイシスとウィズナにはラ・クックが付属か別売かの違いがあります。
・フェイシス → ラ・クック付属
・ウィズナ → ラ・クック別売
です。
ラ・クックとは、グリル庫内の油汚れを99.9%カットできるパロマの調理ボックスのことです。
特長:上部に開口スリットがないため、油はねを極限まで減らせます。
上部に他社のような開口はなく、奥側に穴を設置することで油はねを防止できます。
蒸気を逃しながらも旨味を閉じ込めて焼き上げてくれます。
※注意:煮込み料理はできません
ラ・クックは、内面の黒色セラミック塗装により、遠赤外線効果があります。
遠赤外線のメリットとして、熱の浸透スピードが早く、送り込める熱量も多いため、食材内部の温度上昇が圧倒的に早くなります。
つまり表面に焼き目がつく頃には、中はしっかり焼けているということです。
かつ、食材に対して均一にまっすぐ飛ぶ性質を持つため、焼きムラが少ないのも遠赤外線の特徴です。
※他社は、ボックス側ではなく、グリルのバーナー側に遠赤外線効果を持たせています。
ラ・クックの弱点
ラ・クックの弱点は「サイズが小さい」ということです。
他社の調理ボックスと比較しても明らかに小さいです。
【メーカー別 調理ボックスの寸法比較】
・リンナイ → ココットプレート(標準用)寸法mm: 幅228×奥行306×高さ51
・ノーリツ → クックボックス(標準用)寸法mm: 幅180×有効奥行270×高さ46.5
・パロマ → ラ・クック寸法mm: 幅230×奥行256×高さ50
ですが!
別売で、今はワンサイズ大きいラ・クックが出ていますので、そちらをセットで購入されるのがオススメです。
その名も「ラ・クックグラン」
ラ・クックグランは、ラ・クックが使えるコンロには全て適用できるので、フェイシスでもウィズナでも問題なく使うことができます。
【参考】ラ・クックとラ・クックグランの寸法比較
● ラ・クック寸法mm: 幅230×奥行256×高さ50
● ラ・クックグラン寸法mm: 幅232×奥行303×高さ51
ラ・クックと寸法を比較すると分かるように、奥行きが47mmも広くなっています。
食材を入れる容量が約20%アップしたと考えると、断然ラ・クックグランを使うべきです。
フェイシスの場合、ラ・クックが付属でついてきてしまうので、
それなら本体金額が安い「ウィズナ+ラ・クックグランのセット購入」が一番コスパが良いオススメの組合せです!
②前面フェイスがステンレス製か樹脂製か
細かい違いですが、フェイシスとウィズナでは前面フェイス部分の素材が違います。
・フェイシス → ステンレス製
・ウィズナ → 樹脂製
ステンレス製の方が耐久性もあり、汚れも落としやすいためお手入れ性に優れています。
ただしウィズナの樹脂製パネルも、表面に「ジュエルシルバー」という光沢感のあるコーティングをほどこしています。
ウィズナのジュエルシルバーの樹脂パネル(正面)
ウィズナのジュエルシルバーの樹脂パネル(左)
上記の画像を見てもらうと分かるように、光を反射するほどの光沢感があるのが分かります。
見た目はステンレスに負けず劣らずの高級感があります。
パッと見ただけでは樹脂製かどうかほとんど分かりません。
③天板やゴトクのバリエーション
フェイシスのガラストップ・ガラスコートの天板カラー(出典:Paloma)
ウィズナは、ガラストップならノーブルグレー1色、ハイパーガラスコートならティアラシルバー1色しか設定がありません。
ゴトクは全て黒色のホーローゴトクです。
一方フェイシスは、ガラストップならノーブルグレー、シャンパン、ブラックの3色から選べますし、
ハイパーガラスコートでもティアラシルバー、クリアパールダークグレーの2色から選べます。
ガラストップのノーブルグレー天板ならゴトクもホーローゴトクか、ステンレスゴトクから選ぶことができます。
ステンレスゴトクは光沢のあるシルバーなので新品で購入したばかりの時は良いですが、必ず先端が焼き付いて茶色に変色します。
専用のクリーナーもありますが、焼き付きを全てキレイに除去することはできないです。
ステンレスゴトクを選ばれる際には、ご注意ください。
※ホーローゴトクの場合でも、もちろん先端が茶色に変色しますが、最初から黒いゴトクなので変色しても大して気になりません。
天板やゴトクのバリエーションが多いのは「フェイシスの強み」と言えます。
フェイシスとウィズナ共通の注意点
フェイシスとウィズナ共通の注意点を説明します。
どちらも操作パネルに「トースト」の文字がありますが、ラ・クック(ラ・クックグラン)や付属の焼き網ではトースト調理はできません。
カタログにも記載されていますが、専用のクッキングプレートがないと、トーストのオート調理はうまくできません。
詳しくは別記事にまとめましたので、下記をチェックしてください。
【おすすめ記事】
まとめ
【フェイシスとウィズナの違い】
①ラ・クックが付属か別売か
②前面フェイスがステンレス製か樹脂製か
③天板やゴトクのバリエーション
大事なことなので何度も言いますが、
フェイシスの場合、ラ・クックが付属でついてきてしまうので、
本体金額が安い「ウィズナ+ラ・クックグランのセット購入」が一番コスパが良いオススメの組合せです!
チェックしてみてください。
フェイシスの商品ページ
ウィズナの商品ページ
ラ・クックグランの商品ページ
今日の話は以上となります。
気になることがあったらいつでも質問してくださいね。