I Hコンロvsガス!電気代・ガス代を比較【都市ガスのコンロが一番安い】

ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。

昔はキッチンにある調理器具といえば「ガスコンロ」一択でしたが、最近ではIHヒーターを選ぶお客様も増えてきました。

そこでよくこんな質問をいただきます。

ガスコンロとIHヒーターって光熱費はどっちの方が安いの?

キュウタ

結論から言うと、都市ガスならガスコンロの方が安くなります!

では、この結論にいたった理由を詳しく解説していきます。

この記事を読めばこんなことが分かります

・都市ガスのコンロの1日にかかるガス代
・LPガスのコンロの1日にかかるガス代
・IHヒーターとガスコンロの光熱費の違い

この記事を書いた人【キュウタ】
キュウタ

<プロフィール>

一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン

10年以上給湯器とコンロを売り続けている

ガス機器を累計10,000台以上販売した副業ブロガー

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本記事では、ガスコンロとIHヒーターの具体的な光熱費について徹底比較していきますね。

目次

ガスコンロのガス代は1日約50円(都市ガス)

毎日の料理に使うガスコンロ。

毎日使うものだからガス代が高いと考えられがちですが、実際はそれほどでもありません。一般家庭における主なガス機器は給湯器とコンロですが、その割合は給湯器:コンロ=8:2と言われています。

キュウタ

ガス代の多くはお風呂場(給湯器)でかかっているんです!

ガスコンロの性能として重要なのが、バーナーの熱効率です。熱効率が高いほどバーナーの熱が伝わり、ガス代の節約につながります。

最新のガスコンロ(高効率ガスコンロ)はバーナーの炎がまっすぐ鍋に当たるように設計されおり、旧式のガスコンロに比べると熱伝導の無駄がなくなっています。

10年ほど前の旧式ガスコンロと比べると約6%も熱効率が向上しているというのですから、驚きですね!

それをふまえて、早速ガスコンロのガス代をみてみましょう!東京ガスのサイトでは、以下のように案内されています。

ガスコンロの1日あたりのガス代(都市ガス)

高効率コンロ(熱効率57%)
✔ 46.8円/日

旧式コンロ(熱効率51%)
✔ 52.3円/日

ちなみに高効率コンロと旧式のコンロのガス消費量の計算式は下記となります。

ガスコンロの1日あたりのガス消費量の計算式

【高効率コンロのガス消費量】
46.8円÷200円/m3=1日のガス消費量0.234m3

1日の消費カロリー数
0.234m3×11,000kcal=2,574kcal

【旧式コンロのガス消費量】
52.3円÷200円/m3=1日のガス消費0.2615m3

1日の消費カロリー数
0.2615m3× 11,000kcal=2,877kcal

試算条件:都市ガスの燃焼量を11,000kcal/㎥、都市ガスのガス単価を200円/1㎥(2023年版 東京ガス料金表より)

出典: 東京ガス ウルトラ省エネブック

キュウタ

つまり高効率のコンロにするだけで、1日約5.5円の節約になるということです!

ガスコンロの年間ガス代(都市ガス)

東京ガスによれば、関東のキッチンにおけるエネルギー消費量は年間2.22GJ/年(4人家族)。

高効率ガスコンロの熱効率を57%、旧式のガスコンロの熱効率を51%とすると年間のガス代はそれぞれ以下のようになります。

ガスコンロの年間ガス代(都市ガス)

最新の高効率ガスコンロ
✔ 17,082円(税込)

旧式のガスコンロ
✔ 19,090円(税込)

つまり旧式のガスコンロから高効率ガスコンロに買い換えると、年間のガス代は2,008円の節約になるということです!

高効率ガスコンロには、温度を感知して自動で火を調節する機能や、タイマー機能など節約に繋がる機能を持っている機種もあり、実際の節約額はもう少し大きくなるでしょう。

IHとガスコンロの電気代・ガス代比較(都市ガス)

火を使わないIHクッキングヒーターは、掃除もしやすく、服などへの燃え移りもありません。火力の調節も簡単で、キッチンも暑くならず、イイコトばかりな気がしますね。

ただし、電気の場合は同じ熱量を生むのにガスの約10倍のエネルギーが必要です。

エネルギー別の熱量

・電気 1kWhあたり860kcal/h
・都市ガス 1m3あたり11,000kcal/h
・LPガス 1m3あたり24,000kcal/h

つまり都市ガスは電気の約12.8倍、LPガスは電気の約27.9倍の熱量を持っています。

電気はガスに比べて、1kWhあたりの単価は安いのですが、ずっと使うことを考えたときに、ランニングコストの差はどのくらいあるのでしょうか?

年間のキッチンでのエネルギー消費量を2.22GJ(=616.6kWh)として、ガスコンロとIHクッキングヒーターのコスト比較をしてみましょう。

スクロールできます
ランニングコスト比較年間ランニングコスト熱効率
高効率ガスコンロ17,082円57%
旧式ガスコンロ19,090円51%
IHヒーター24,515円83%
ガスコンロとIHのランニングコスト比較(都市ガス)

※電気代は1kWh=33円で計算。

IHクッキングヒーターの熱効率は83%とガスコンロよりも高いですが、年間の電気代で計算すると24,515円。

高効率のガスコンロの方が約7,433円もおトクになります。

ランニングコストはガスコンロがIHよりも大幅に優れていますね。

ガスコンロのガス代は1日約80円(LPガス)

次に、LPガスのコンロとIHクッキングヒーターのランニングコストを比較していきます。

ただし、LPガスは都市ガス以上に会社やエリアによる金額差が大きいです。

そのため今回は全国平均値である従量単価「約700円/m3」(2023年2月時点)にて試算します。

LPガスの1㎥あたりの熱量は、都市ガス1㎥の約2.18倍となりますので、比較するためにはガス消費量から換算する必要があります。

ガスコンロの1日あたりのガス代(LPガス)

高効率コンロ(熱効率57%)
✔ 74.9円/日

旧式コンロ(熱効率51%)
✔ 84円/日

ちなみに高効率コンロと旧式のコンロのガス消費量の計算式は下記となります。

ガスコンロの1日あたりのガス代の計算式

【高効率コンロのガス代】
都市ガス0.234m3÷2.18=LPガス0.107m3

1日のLPガス消費量0.107m3

700円×0.107m3=74.9円

【旧式コンロのガス代】
都市ガス0.2615m3÷2.18=0.12m3

1日のLPガス消費量0.12m3

700円×0.12m3=84円

試算条件:LPガスの燃焼量を24,000kcal/㎥、LPガス全国平均料金700円/m3で試算

上の計算を見てもらったら分かるように、都市ガスと比較すると約1.6倍の料金となります。

そしてLPの場合、旧式のコンロから最新式に交換すると1日約9円ほどオトクになることが分かります。

IHとガスコンロの電気代・ガス代比較(LPガス)

年間のキッチンでのエネルギー消費量を2.22GJ(=616.6kWh)として、LPガスのコンロとIHのコスト比較をしてみましょう。

スクロールできます
ランニングコスト比較年間ランニングコスト熱効率
高効率ガスコンロ27,339円57%
旧式ガスコンロ30,660円51%
IHヒーター24,515円83%
ガスコンロとIHのランニングコスト比較(LPガス)

※電気代は1kWh=33円で計算。

LPガスのコンロとIHを比較すると、LPガスの方が年間で約3,000円〜6,000円ほど高くなります。

まとめ:I Hとガスコンロの光熱費

【I Hとガスコンロの電気代・ガス代を比較】

・ガスコンロはとても経済的な調理機器
・都市ガスのコンロとIHヒーターの光熱費を比べると、ガスコンロの方が年間約7,400円もおトク。
・ガスコンロは古い機種は熱効率が悪い。最新式のガスコンロに買い替えることで、ガス代が年間約2,000円ほど節約になる。

光熱費でみるなら、都市ガスエリアにお住いの方はガスコンロの方がオトクになります。

そしてガスコンロの中でも、安くて機能性が充実しているのが リンナイのLisse(リッセ)です。

リッセについては下記の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひチェックしてください。

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今日の話は以上となります。

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この記事を書いた人

一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン。2児の父。これまでガス機器を10,000台以上販売。その経験を活かし、ブログで日常生活のタメになる情報を発信中。

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