ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。
お客様からよくこんな質問をいただきます。
ノーリツの給湯器のリモコンに88(888)のエラーが出た!
ずっと88が点滅しているから、時計表示が見えない…。
実は、給湯器の888(88)の点滅表示は故障ではありません。
「そろそろ10年経つので、点検しませんか?」というお知らせのサインです。
故障ではなく「お知らせ」なので、エラー表示を消すことができます。
そのリセット方法についてもこの記事で詳しく解説します。
「88」「888」のエラー(点滅)の意味
888(88)の点滅サインは、給湯器の使用期間が約10年に達したことを意味しています。
リモコンや本体機器ランプ部に「88」または「888」を点滅させ、点検時期であることをお知らせしています。
故障しているわけではないため、そのまま使用することもできますが、
リモコンにずっと数字が点滅していたら邪魔ですよね?
通常の流れでいけば、製品事故を防止するため、メーカーが推奨するあんしん点検を受けてもらうのが望ましいですが、
点検は有償となっており、約10,000円前後の出張・点検費がとられます。
※点検依頼をすれば、88や888は永久リセットされます。
10,000円近く払わないと、エラーが消せないの?
安心してください。誰でもできる簡単なリセット方法があります!
ユーザー側に有償点検を受ける義務はないので、「ユーザーリセット」と呼ばれる無償でできるリセット法をメーカー側が用意しています。
本来は各メーカーに問い合わせないと教えてくれませんが、隠すことでもないのでこの記事に明記します。
リセット方法(ガス給湯器の100Vタイプ)
「ガス給湯器の100Vタイプ」といえば、最も主流の一般的なガス給湯器をさします。
液晶表示の浴室リモコンや台所リモコンが、設置されているタイプです。
リセット方法はすごくシンプルです。
5秒以内に
「運転スイッチ」を5回押す
これだけです。運転スイッチの5回連打です。
台所リモコン・浴室リモコンどちらからでも操作可能です。
ちなみに、10年点検のお知らせエラーはどこのガス給湯器メーカーも「888(88)」です。ユーザーリセットの仕方は各メーカーで違いますが、ノーリツとリンナイは同じリセット方法です。
すると“888”が消え、現在時刻・給湯温度が表示され、普通にご使用できます。
※注意:ユーザーリセットはあくまで「一時解除」となります。1年後には88や888がまた点滅しますので、同手順で解除してください。
リセット方法(上記以外)
お手数ですが、ノーリツのコンタクトセンターにお問い合わせください。
固定電話からお電話される場合
0120-911-026
携帯電話からのお問い合わせは
0570-064-910
受付は365日24時間されておりますので、安心ですね。
ユーザーリセットに関する補足
冒頭にもお話しましたが、この88(888)は10年相当の使用をお知らせするサインです。
消費生活用製品安全法により、メーカー側は特定保守製品(屋内式のガス給湯器など)に指定された商品は約10年後に88(888)が発報するように義務付けられております。
メーカー側としては、安全のために点検(有償)を促しているわけで、「ユーザーリセット」の手順については長きに渡り、公表されていませんでした。
しかし2021年に状況が変わりました。
2021年8月1日に法律が変わり、ガス機器はすべて特定保守製品から除外されました。
そのためノーリツ以外のガス給湯器メーカー3社(リンナイ・パロマ・パーパス)は、この改正を受けて、メーカーサイトでユーザーリセットの方法を開示しております。
※ノーリツは石油給湯機の販売を行っており、それが特定保守製品に指定されているので、メーカーサイトでのユーザーリセット方法の開示は行っていません。
まとめ:給湯器の888(88)エラーは故障ではない
【ノーリツ給湯器の888(88)エラーのリセット方法】
・ガス給湯器の100Vタイプの場合、「運転ボタン」を5回連打
・上記以外の場合、コンタクトセンターに連絡
何度も言いますが、「ユーザーリセット」はあくまで簡易的なリセット方法ですので、1年後にまた888(88)エラーが出ます。
また同じ手順で解除してください!
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今日の話は以上となります。
気になることがありましたら、いつでも質問してくださいね。