ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。
コンロの電池がすぐ切れる。。
電池を交換したばかりなのに。。
こんな質問をお客さんからよく頂きます。
ガスコンロは一部の100V式を除けば、全て乾電池を必要とします。
それが電池交換したばかりなのに、1~2ヶ月でまた電池交換ランプがつくことがあります。
私が仕事での実体験をもとに、考えられる原因を解説していきます。
ガスコンロの電池寿命
ガスコンロの電池交換写真(キュウタ撮影)
そもそもガスコンロの電池交換のめやすは約1年と言われています。
メーカーの取扱説明書にもそう記載されています。
ノーリツ取扱説明書抜粋
ただし、最近の機種は全バーナーにSi(えすあい)センサーが搭載されており、安全機能も充実しているため昔に比べ電池消耗は激しい傾向にあります。
特に電池消耗が激しい液晶パネルがついている機種でも、電池交換のめやすは約半年〜1年くらいです。
なので、もし電池交換をしてまだ1ヶ月〜2ヶ月なのに電池が切れたとなれば、明らかに何かがおかしい状態です。
その原因として考えられることを3点、次の項目から見ていきましょう。
原因①:マンガン電池を使っている
マンガン電池はガスコンロには推奨されていません。特にセンサー付コンロの場合は電池消耗が早く、点火トラブルに繋がりやすくなります。
ガスコンロにはアルカリ電池を使ってください。
各メーカーの取扱説明書にも「アルカリ電池」を使用するように注意事項として書かれています。
ノーリツ取扱説明書抜粋
マンガン電池は大電流を長時間流すのが苦手なので、ガスコンロのような毎日着火動作(スパーク)をさせる機種には、アルカリ電池が向いています。
ちなみに、アルカリ電池とマンガン電池の違いは別の記事でまとめていますので、下記をチェックしてください。
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原因②:長期保管していた電池を使っている
新品のアルカリ電池に交換したとしても、すぐにおしらせサインがずっと点灯する場合、長期保管していた電池を使っていませんか?
未使用の乾電池でも「使用推奨期限(月、年)」を過ぎていたり、放置期間が長いと、自然放電により電池残存量が少なくなっている場合があります。
それと、古い乾電池と新しい乾電池を一緒に使うのも良くありません。
これをしてしまうと、電池の寿命が短くなりますし、電圧の差異が生まれて電池が液漏れしやすくなります。2本とも新しい乾電池を使用してください。
もしすでに電池ケースが液漏れで汚れてしまっている場合は、掃除してキレイにしないと、悪化してしまう可能性があります。
電池の液漏れしたときの修理方法や掃除方法については、別の記事でまとめましたので、下記をチェックしてください。
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2本とも新しい乾電池を交換しても直らない場合は、コンロ側の不具合の可能性があります。
原因③:電池ケースの漏電
新品のアルカリ電池を使っていて、1ヶ月ほどで電池切れするなら、電池ケースやハーネス(配線類)が劣化して、漏電している可能性があります。
電池ケースが劣化すると電気が逃げてしまい、必要以上に電池を消耗してしまいます。
この場合は、メーカーにメンテ依頼が必要です。
コンロを分解し、電気が通る部分を細かくテスターで電圧を測りながらチェックする必要があります。
電池ケースの交換だけなら、工賃も含めて10000円以内におさまりますが、その他の部品も交換する場合は、追加で費用が発生しますのでご注意ください。
まとめ
・ガスコンロの電池は、新品のアルカリ電池を使う
・マンガン電池や放置期間の長い電池は極力さける
・それでもダメなら電池ケースの漏電を疑う
ちなみに液漏れしにくい電池として、私がお客さんにおススメしているのが、maxell「ボルテージ」です。
ボルテージについては別記事で特長をまとめましたので、下記をチェックしてください。
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冒頭にも書きましたが、電池交換をして、1ヶ月~2ヶ月くらいで電池が切れるのは異常なことです。
原因をつきとめて、快適なコンロ生活をお送りください。
気になることがあったら、いつでも質問してくださいね。