ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。
最近お客様からよくこんな質問をいただきます。
リンナイのマイトーンとリッセってどう違うの?
3~4万円の金額差があるけど、そんなに違うの?
機能的に全く違うコンロです!
「Mytone(マイトーン)」と「Lisse(リッセ)」はどちらもリンナイの主力商品のビルトインコンロです。
この記事では、両者を徹底的に比較していきます。
先に結論からいうと、総合的には「リッセ」が断然オススメです!
ガラス天板に抵抗のある人は「マイトーン」がオススメです。
この結論に至った理由も含めて、両者の違い10点について解説していきます。
<プロフィール>
一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン
10年以上給湯器とコンロを売り続けている
ガス機器を累計10,000台以上販売した副業ブロガー
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リンナイのマイトーンとリッセの違い10点
マイトーン | リッセ | |
---|---|---|
①天板の加工 | なし | イージークリーンあり |
②グリルサイズ | 標準グリル | ワイドグリル |
③焼き網の加工 | メッキ加工 | フッ素加工 |
④グリルバーナー | 標準バーナー | 遠赤外線セラミックバーナー |
⑤グリルの煙対策 | なし | スモークオフあり |
⑥フェイス仕様 | 標準フェイス | フラットフェイス |
⑦グリルレール | 普通 | スライドレール |
⑧ガラス天板素材 | 標準ガラス | ドイツ製セランガラス |
※天板バリエーション | パールクリスタル天板 | ありなし |
⑨排気口チリ受け | なし | あり |
⑩アプリ対応 | なし | あり |
上記をみるとリッセの方が〇の数が圧倒的に多いことが分かります。
マイトーンとリッセは3~4万円ほどの販売価格差ですが、その違い10点について細かく解説していきます。
①イージークリーンがあるかないか
イージークリーンとは、ガラス天板の裏面にアルミパネルを装着して、バーナーまわりの熱を分散・放熱させて、表面温度の上昇を抑える機能です。
・ リッセ : イージークリーン搭載
・ マイトーン : イージークリーンなし
従来型のガラストップに比べて、バーナーまわりの温度が69℃ダウン。 煮こぼれや油はねなどの汚れが焦げつきにくく、簡単なお手入れだけでキレイがキープできます。
ここでのポイントは、他メーカーの同グレード機種は「汚れたあとの掃除のしやすさ」を追求する中、リッセは「そもそも汚れがつきにくい構造」を目指して開発された点です。
どちらがよいかと言われれば、後者ですよね!
誰だってお掃除は手間ですから、汚れがつきにくいリッセはお手入れしやすい天板になっています。
②ワイドグリルか標準グリルか
リッセとマイトーンだとグリルの大きさが異なります。
・リッセ → 幅257mm×奥行334mm(ワイドグリル)
・マイトーン → 幅232mm×奥行334mm(標準グリル)
ワイドグリルの場合、幅が約25mmほど大きくなっているのが分かります。
サンマでいうと、約1尾分です!
リッセならサンマを同時に4尾焼けますが、マイトーンだと最大3尾までしか焼けません。
③焼き網がフッ素加工かメッキ加工か
リッセのグリル焼き網は汚れがつきにくいフッ素加工です。
マイトーンの焼き網は、一般的なシルバーのメッキ加工です。
リッセのフッ素加工のタイプに比べると、どうしても汚れはこびりつきやすくなります。
焼く前に油を塗るなどの対策が必要です。
④遠赤外線セラミックバーナーかどうか
リッセのグリルは「シュバンクバーナー」と呼ばれるセラミック素材のバーナーを使っています。
最悪の場合、グリルに穴が開いて修理に出さないと使えなくなります。
ただリッセの場合は、セラミックで出来ているので、長年使用してもサビることはありません。
セラミックは、歯医者さんや陶器など最近広く使われるようになった素材ですが、 簡単に言えば「石」です。金属ではないのでサビることはありません。
ちなみに、グリルバーナーを金属以外の素材で作っているのはリンナイの「リッセ」と「デリシア」だけです。
リンナイのシュバンクバーナーは、焼き鳥屋さんの厨房などで使われる業務用と同じ800℃のバーナーが使われており、遠赤外線が多く含まれているため、非常に高火力です。
遠赤外線は、熱の浸透率が良く食材の内部温度上昇が早いため、中までしっかり焼けます!
⑤スモークオフがあるかないか
スモークオフとは、グリル後方に搭載した専用バーナーで、調理時に発生するニオイや煙を焼き切る機能です。
調理用とは別で「グリル後方にもう一つバーナーが設置されている」ということです。
・ リッセ : スモークオフ搭載
・ マイトーン : スモークオフなし
上記は、同条件で排気口から出る煙の量を撮影した写真です。
スモークオフ搭載の方が煙の量があきらかに少ないことがわかります。
従来型のグリルに比べて、煙は81%カット・ニオイは99%以上カットできます!
対面キッチンなどでリビングとの距離が近いご家庭や、気密性の高いマンションなどでも、ニオイや煙を気にせずお料理ができます!
⑥フラットフェイスかどうか
リッセとマイトーンでは、前面フェイス部分がフラットかフラットじゃないかの違いがあります。
細かく言えば、
・リッセ → プッシュ&ダイヤル式ボタン
・マイトーン → プッシュ&レバー式ボタン
ボタンの仕様が違うということです。
プッシュ&ダイヤル式ボタン(リッセ)
リッセの場合、プッシュ&ダイヤル式ボタンです。
コンロを使わないときは、フラットですっきりとした見た目で、汚れやホコリもつきにくいです。
火加減は9段階に細かく調節できます。
料理好きな人に嬉しい仕様ですね。
プッシュ&レバー式ボタン(マイトーン)
マイトーンは、昔からあるプッシュ&レバー式ボタンです。
着火ボタンを押して、レバーを動かせば火加減調節ができるタイプです。
使い勝手に問題はありませんが、 火を使わないときもボタンが飛び出しているので、どうしても汚れはつきやすくなります。
⑦グリルがスライドレールかどうか
あまり知られていない隠れたポイントですが、グリルレールが両者では違う作りになっています。
簡単に言えば、レール内にコマがついているので、軽い力でグリルを引き出すことができます。
⑧天板がセランガラスかどうか
リッセはドイツ・ショット社製のセランガラスを採用しています。
一般的な耐熱ガラスに比べ、熱や衝撃に大変強く、柄や質感も美しいガラストップです。
丈夫さとデザイン性重視の方にオススメ!
マイトーンならパールクリスタル天板が選べる
マイトーンは、ガラス天板だけでなく「パールクリスタル天板」も選べます。
パールクリスタルトップは、ホーロー天板の上にクリア塗装+マイカ塗装をしているので、よりガラス天板に近い高級感を演出しています。
車でも光沢感を出すために「マイカ塗装」という言葉が使われていますよね?
それと同じようなイメージです。
マイカ塗装は光が複雑に反射して、独特の深みのある光沢が生まれます。
ガラス天板とパールクリスタル天板は、結局どっちがいいの?
見た目の美しさはガラストップに勝るものはないです。
見た目の高級感が全然違うので、個人的にはガラストップをオススメしています。
値段重視の方や、絶対に割れない天板がいい!という方はパールクリスタルをオススメします。
※ガラストップもほとんど割れることはありません。胸の高さから鍋を落としたくらいでは割れません。
⑨排気口チリ受けがあるかないか
マイトーンの場合、排気口のチリ受けはついていません。
調理中に食材が落ちやすいところなので、チリ受けは便利ですね!
⑩アプリ対応かどうか
リッセは、リンナイの無料アプリ「+R RECIPE(プラスアールレシピ)」に対応しています。
あとは点火ボタンを押すだけで美味しく料理ができます。
「スマホからデータを飛ばさなくても、手動で設定すればよくない?」という方でも、リッセを設置された方は、アプリをダウンロードしておいてください!
というのも、単純に掲載されているレシピの数がめちゃくちゃ多いからです。
料理のプロが監修した約400種類のレシピから検索ができますし、写真付きの手順も載っています。
アプリがあれば1週間の献立を考えるときにも役立ちます。
まとめ:総合的にはリッセがオススメ!
① イージークリーンがあるかないか
② ワイドグリルか標準グリルか
③ 焼き網がフッ素加工かメッキ加工か
④ 遠赤外線セラミックバーナーかどうか
⑤ スモークオフがあるかないか
⑥ フラットフェイスかどうか
⑦ グリルがスライドレールかどうか
⑧ 天板がセランガラスかどうか
⑨ 排気口チリ受けがあるかないか
⑩ アプリ対応かどうか
マイトーンとリッセは、結局どっちがオススメなの?
総合的には「リッセ」が断然オススメです!
ネット販売価格を見ると、リッセの方が3~4万円ほど高くなりますが、上記10点の違いをふまえると個人的にはリッセをオススメします。
ガラス天板に抵抗のある人は、「マイトーン」がオススメです。
今日の話は以上となります。
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