【プロが解説】ラクシエとグランドシェフを徹底比較!

 

ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。

 

テーブルコンロにおいて人気を二分する、リンナイのラクシエとパロマのグランドシェフについて徹底比較していきます。

 

結論から言うと、  

 

総合的にはラクシエがおすすめです

 

コンロのタイマー設定を左右どちらでもしたい方はグランドシェフがおすすめです

 

 

その結論に至った理由を詳しく解説していきます。  

 

目次

リンナイ ラクシエの強み5点

出典:楽天

①シュバンクバーナー

 

 

ラクシエのグリルは「シュバンクバーナー」と呼ばれるセラミック素材のバーナーを使っています。

 

セラミックで出来ているので、長年使用してもサビることはありません

 

セラミックは、歯医者さんや陶器など最近広く使われるようになった素材ですが、簡単に言えば「石」です金属ではないのでサビることはありません。

 

※グランドシェフの場合、金属製のバーナーを使っているので、魚の塩分が何度もバーナー部に付着し、それが何度も高温で熱せられると、長年使っていると化学反応でサビてきます

 

最悪の場合、グリルに穴が開いてしまい、修理に出さないと使えなくなります

 

 

出典:Rinnai  

 

リンナイのシュバンクバーナーは、焼き鳥屋さんの厨房などで使われる業務用と同じ800℃のバーナーが使われており、遠赤外線が多く含まれるいるため、非常に高火力です。

 

遠赤外線は、熱の浸透率が良く、食材の内部温度上昇が早いため、中までしっかり焼けます(ちなみに、上位機種のラクシエプライムも同じバーナーを使っています)

 

②オートグリルでトーストやあたため機能が使える

出典:Rinnai  

 

ココットプレート(付属品)を使えば、魚だけでなく、トーストあたためのオート機能が使えます。これがラクシエの強みです。

 

グリル庫内の汚れを99.9%カットできるので、お手入れはココットプレートを洗うだけ!後片付けの面倒がなく、ニオイも広がりにくいから、気軽にグリルのお料理を楽しめますよ!

 

遠赤外線のシュバンクバーナーを使ったグリルなので、電気のトースターよりもパンが美味しく焼けます。

 

※実は私も、パンは毎朝コンロのグリルで焼いています。電気のトースターより明らかに美味しいです。外はカリッと中はモチっとしているので本当におすすめです!        

 

 

そして、惣菜(そうざい)のあたため機能!

 

スーパーで買ってきた惣菜を電子レンジであたためるとベチャッとしますよね?

 

グリルで揚げ物などのあたためなおしをすれば、表面の水分が飛んで、カリッとした揚げたてのような仕上がりになるのでとてもおすすめです!

 

この「トースト」と「あたため」のオート機能が標準装備してるのはラクシエの大きな強みです。

 

③グリルサイドカバーが大きい

ラクシエのグリル庫内の画像

 

グリル庫内の左右の側面についているプレート。これがあることで、油が飛んでも取り外してシンクで洗えるため非常に便利です。

 

グランドシェフにもこのサイドカバーはついていますが、ラクシエに比べると半分くらいの大きさです。

 

グランドシェフのグリル庫内画像

 

この油汚れというのがニオイの原因にもなるため、サイドカバーがついていて取り外せるというのは細かいことですが非常に重要です。

 

④バーナーキャップが一体型

リンナイのバーナーキャップ画像(出典:Rinnai)

 

炎が着火する丸いドーナツ型の部品は、「バーナーキャップ」と呼ばれています。点火操作をすると、このバーナーキャップからガスが出て点火プラグがスパークして火がつきます

 

この素材は、アルミダイキャストで出来ており非常に丈夫です。

 

ラクシエの場合、これがてっぺんまで一体成形になっており、壊れにくい構造になっています。

 

パロマのバーナーキャップ画像(出典:Paloma)  

 

※パロマのグランドシェフの場合、てっぺんに金属の部品を装着しているため、長年使っていると、この金属部分が外れるリスクがあります。

 

⑤イージークリーン

出典:Rinnai

 

イージークリーンとは、リンナイ独自の天板構造で熱を分散・放熱してくれる技術のこと。

 

焦げつきやすいバーナーまわりの温度を抑えてくれるので、お手入れはサッと拭くだけです

 

煮こぼれや油はねなどの汚れがこびりつきにくく、簡単なお手入れだけでキレイがキープできます。

 

パロマ グランドシェフの強み4点

出典:Paloma

①ラクックグラン(別売)で魚がオートで焼ける

ラクックグランの画像(出典:楽天)

ラクックの画像(出典:楽天)  

 

まずパロマには「ラクック」「ラクックグラン」という2つの調理ボックスがあり、どちらもグランドシェフで使えます

 

・ラ・クック寸法mm: 幅230×奥行256×高さ50

・ラ・クックグラン寸法mm: 幅232×奥行303×高さ51 

 

 

はっきり言って、2つの違いはサイズだけです。ラクックグランの方が、奥行きが約50mmほど大きいので断然ラクックグランがおすすめです(金額も大差ありません)  

 

 

リンナイのココットプレートとの違いは、上部に開口スリットがないため、油はねを極限まで減らせます。  

 

奥側に穴を設置することで、蒸気を逃しながらも旨味を閉じ込めて焼き上げてくれます。

 

遠赤外線効果のイメージ(出典:Paloma)  

 

ラ・クックは、内面の黒色セラミック塗装により、遠赤外線効果があります

 

遠赤外線のメリットとして、熱の浸透スピードが早く送り込める熱量も多いため、食材内部の温度上昇が圧倒的に早くなります。 

 

つまり表面に焼き目がつく頃には、中はしっかり焼けているということです。かつ、食材に対して均一にまっすぐ飛ぶ性質を持つため、焼きムラが少ないのも、遠赤外線の特徴です。

 

※他社は、ボックス側ではなく、グリルのバーナー側に遠赤外線効果を持たせています。  

 

このラクックグランで焼き魚のオート調理ができます!

 

つまり、タイマー設定なしでお魚が焼けるということです。肉を焼いたりもできますが、食材によっては焼く時にフタを外さないとキレイな焼き目がつかないときがあります。

 

詳しくは下記の記事でまとめていますので参考にしてください。

 

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②グリル排気口にチリ受け(フレームトラップ)がある

 

フレームトラップの画像(出典:Paloma)  

 

グリルの排気カバーの奥にチリ受けを搭載しています。

 

本来は「フレームトラップ」と言って、万が一グリル内の魚などに引火した場合でも、排気口から炎が出ることを抑制し、火災への拡大を防止するためのものです。

 

ですが、チリ受けの役割も兼ねているので、お料理中に細かい食材が入り込みやすい部分でもあり、ちょっとした工夫ですが、非常に嬉しいポイントです。

 

排気カバーを外せば、簡単にお掃除ができます!

 

パロマ グランドシェフの画像

リンナイ ラクシエの画像  

 

ちなみに、テーブルコンロにフレームトラップを搭載しているのはパロマだけです。

 

パロマの強みの一つと言えます。

 

※ラクシエにはチリ受けがついてないので、細かい食材はグリルの中に入り込んでしまいます。

 

③左右どちらでもコンロタイマー設定可能

グランドシェフ操作パネル

 

グランドシェフの場合、左右どちらのバーナーでもタイマー設定ができます。

 

強火側でも中火側でもタイマー設定ができるのは便利です。

 

ただし、タイマー設定の同時使用はできないため左右どちらかだけで使うことになります。

 

※ラクシエの場合は標準バーナー側(強火ではないバーナー側)のみにタイマー機能が搭載されています。

 

④ヒートカットトップ

出典:Paloma  

 

ヒートカットトップとは、熱伝導率の高い鋼板にコーティングを施し熱を分散してくれる技術のことです。

 

バーナーまわりの焦げつきをおさえてくれ、天板温度を約12%約20℃低減できます。

 

※リンナイのイージークリーンと同じような加工です。

 

グランドシェフとグランドシェフプレミアムの違い

グランドシェフプレミアムとグランドシェフの画像(出典:Paloma)

 

パロマには、「グランドシェフ」と上位グレードの「グランドシェフプレミアム」の2種類があります。

 

両者の違いは、ラクックが同梱か別売かの違いだけです。

 

グランドシェフプレミアムはラクックが同梱になっており、その分値段が高いです。プレミアムとグランドシェフは機能的な差は全くなく、ラクックが同梱か別売かだけの違いなので、プレミアムを選ぶメリットはほぼないと思っています(個人的見解)。

 

 

※他のサイトで、「両者が機能的にも大きく異なる」と書いている記事もありますが、それは古い情報です。

 

モデルチェンジを経て、2022年5月現在、グランドシェフとプレミアムは機能的な差は全くありません

 

であれば、サイズの小さいラクックが同梱されているプレミアムよりも、

 

グランドシェフと別売のラクックグランのセット購入が満足度の高いオススメの組合せです!

 

まとめ

【リンナイ ラクシエの強み】

・シュバンクバーナーでグリル長持ち
・ココットプレート(付属)でトーストやあたためのオート機能がある
グリルサイドカバーが大きい
バーナーキャップが一体型
・イージークリーンで天板の熱を分散 

 

【パロマ グランドシェフの強み】

・ラクックグラン(別売)で魚がオートで焼ける
・グリル排気口にチリ受けあり
左右どちらでもコンロタイマー設定可能
・ヒートカットトップで天板の熱を分散 

 

 

冒頭でも言いましたが、

 

総合的にはリンナイ「ラクシエ」がおすすめです

 

コンロのタイマー設定を左右どちらでもしたい方はグランドシェフ」がおすすめです

 

リンナイ ラクシエの商品リンク

パロマ グランドシェフの商品リンク

パロマ ラ・クックグランの商品リンク

 

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今日の話は以上となります。

 

気になることがありましたら、いつでも質問してくださいね。  

 

 

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この記事を書いた人

一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン。2児の父。これまでガス機器を10,000台以上販売。その経験を活かし、ブログで日常生活のタメになる情報を発信中。

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