関西電力の電気代はいくら値上げになる?【オール電化は要注意】

【重要・関西電力は2022年7月1日より料金改定(値上げ)しました】

ガス機器を10年以上販売して生きているキュウタといいます。

キュウタ

電力自由化にともない、仕事がら電力事業の申し込みや問い合わせもお客様から多数いただいております。

今回関西電力では「はぴeタイム」などのオール電化世帯における料金改定がおこなわれました。

一般的なガス併用住宅(従量電灯A)においての料金改定はありませんでしたが、燃料費調整額はこの7ヶ月で約3倍に上がっております。

具体的に電気代はいくら上がるの?

燃料費調整額ってなに?

キュウタ

初心者の方向けに、細かい用語を説明しながら解説していきますのでご安心ください。

この記事では関西電力の具体的な値上げ金額と、これから電気代を節約するにはどうしたらよいのかについて解説していきます。

目次

【オール電化】2022年7月から+約1,000円以上/月の電気代アップ

2022年7月1日から、オール電化住宅では標準的な「はぴeタイム(はぴeプラン)」の電気料金プランが見直しとなります。

具体的には、デイタイム料金17%ダウン、リビングタイム料金2.5%ダウン、ナイトタイム料金42%アップとなります。

深夜料金は上がるけど日中の料金が下がるなら、
プラスマイナス0なのでは?

キュウタ

実はカラクリがあるんです。

オール電化は仕組み上、ナイトタイムの電力使用量が全体の約40%も占めています。

オール電化の必須条件である電気温水器(エコキュート)は深夜にお湯をためる仕組みになっているからです。

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なのでナイトタイム料金が42%も値上がりしてしまうと、日中の料金単価を少し下げたところでまかないきれません。

おまけに、燃料費調整額も単価アップしてしまうため、一般的な家庭で電気代が約1,000円以上/月アップしてしまいます。

では、今回の値上げのポイントとなる「従量料金」と「燃料費調整額」の変更について説明します。

電気代の計算方法(内訳)

出典:東京電力ホームページ

基本料金とは、供給設備や保安などに関する費用が含まれ、電気の使用量にかかわらず請求される料金のことです。

従量料金とは、電気の使用量に応じて計算される料金をいいます。

燃料費調整額とは、原油・LNG(液化天然ガス)・石炭の燃料価格の変動(平均燃料価格)により、毎月自動的に決まる単価です。

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーを普及させるために全国一律の単価で徴収される費用のことをいいます。

①従量料金の単価アップで+約700円/月

具体的な値上がり金額を計算してみましょう。

一般的なオール電化世帯の電力消費量を610kWh/月と想定します。

関西電力の公表値であるデイタイム:60kWh、リビングタイム:319kWh、ナイトタイム:231kWhで計算します。

【2022年6月までの電気代】

基本料金:2,200円
デイタイム→31.77円×60kWh=1,906.2円
リビングタイム→23.47円×319kWh=7,486.93円
ナイトタイム→10.7円×231kWh=2,471.7円

合計14,064.83円

【2022年7月からの電気代】

基本料金:2,200円
デイタイム→28.96円×60kWh=1,737.6円
リビングタイム→22.89円×319kWh=7,301.91円
ナイトタイム→15.2円×231kWh=3,511.2円

合計14,750.71円


この計算結果から、7月1日から同じ電気使用量でも約686円の値上げとなることが分かります。

②燃料費調整額の単価アップで+約430円/月

従量料金だけではなく、燃料費調整額もこの7月から値上がりします。

・~2022年6月末 → オール電化で1kWhにつき3.42円
・2022年7月1日~ → オール電化で1kWhにつき4.13円

この0.71円の値上げがどれほど影響するのか、計算してみましょう。

【燃料費調整額】

・2022年6月時点→3.42円×610kWh=2,086.2円
・2022年7月時点→4.13円×610kWh=2,519.3円

この7月から同じ電力使用量でも、約433円値上がりすることが分かります。

つまり、従量料金アップ約686円+燃料費調整額アップ約433円=約1,119円の値上がりとなります。

キュウタ

月の電気代が1,000円以上の値上げは家庭に大打撃ですね。。

【オール電化・ガス共通】7ヶ月で燃料費調整額が約3倍〜5倍アップ

実は燃料費調整額は、今回に限った値上げではありません。今年に入ってから燃料の輸入価格の高騰にともなってどんどん上昇しています。

キュウタ

ではどのくらい値上がりしているのか、オール電化住宅とガス併用住宅の2つに分けて説明します。

オール電化の燃料費調整額は7ヶ月で約5倍

【燃料費調整額の単価】

・2021年12月時点 → オール電化で1kWhにつき0.79円
・2022年7月~  → オール電化で1kWhにつき4.13円

【1ヶ月の燃料費調整額】

・2021年12月時点 → 0.79円×610kWh=481.9円
・2022年7月~ → 4.13円×610kWh=2,519.3円

キュウタ

この7ヶ月間で同じ電力使用量でも約5倍(+約2,037円)も値上がりしていることが分かります。

ガス併用の燃料費調整額は7ヶ月で約3倍

関西電力の料金体系上、①最初の15kWhまでの料金と、②16kWh~の料金が違いますので分けて計算していきます。

【燃料費調整額の単価】

・2021年12月時点: ガス併用住宅(従量電灯A)では、1契約につき最初の15kWhまで→11.88円、15kWhをこえる1kWhにつき→0.79円

・2022年7月~: ガス併用住宅(従量電灯A)では、1契約につき最初の15kWhまで→33.66円、15kWhをこえる1kWhにつき→2.24円

【1ヶ月の燃料費調整額】

・2021年12月時点 → 11.88円(〜15kWhまで)+333.38円(0.79×422kWh)=345.26円
・2022年7月~ → 33.66円(〜15kWhまで)+945.28円(2.24×422kWh)=978.94円

キュウタ

この7ヶ月間で同じ電力使用量でも約3倍(+約634円)も値上がりしていることが分かります。

関西電力の電気料金は今後も高い水準に

電気料金は、利用者の負担を抑えるために一部の契約では燃料価格の上昇分を転嫁できる上限が定められていますが、関西電力ではすでにこの上限に達していて、比較ができる過去5年間で最も高い水準が続くことになります。

電気やガスの料金は、3ヶ月前〜5ヶ月前の燃料の輸入価格を反映して決められる仕組みとなっていて、ロシアによるウクライナ侵攻などを背景にした輸入価格の高止まりが反映された形です。


食料品などでも値上げの動きが広がる中で、電気やガス料金の高止まりは、家計にとって重い負担となりそうです。

関西地方は全国平均よりも夏の電気代が多くかかる

関西地方は夏の電気代平均額が全国平均額を大きく上回っています。

夏の平均気温が高い関西はエアコンを使う機会が多いため、夏の電気代が全国平均を上回っていると考えられます。

電気代を節約するにはプランの見直しが必要

電気料金値上げ後も電気代を節約していくためにはどうしたら良いのでしょうか?

キュウタ

値上げされたからこそ、電気を無駄なく使っていくためにプランの見直しが必要です

電気料金プランは、保険のプランと同じで使う人に合わせて選ぶことができます。使う人が一番お得に使える電気料金プランを選べば、無駄なく電気を使っていけます。

電気料金プランって何がどう違うの?

電気料金プランは、プランごとに設定されている電気の単価が異なります。そしてプランにより、時間帯ごとに異なる単価設定がされています。

例えば、夜電気をたくさん使うご家庭は夜の単価が安いプランがお得になります。

そのように、ご家庭の電気の使用状況に合わせて、一番安い単価が適用されるプランを選ぶことで、電気代を抑えていくことが可能になります。

電力比較でピッタリの電気料金プランを見つけよう

これだけ電気代が高くなる以上、関西電力から他の新電力会社に「乗り換える」のも節約につながる一つの解決策です。

では、どうやって新電力会社を探すのが良いのでしょう?

関西電力よりおトクな新電力会社があるのか?1件1件問い合わせて、調べるのはとても大変です。

おまけに、今は電気料金の高騰を理由に新電力会社でも新規の電気受付を中止しているところも多数見受けられます。

【2022年7月20日現在】電気の新規申し込みを停止している新電力会社

・ 楽天でんき
・ サステナブルでんき
・ あしたでんき
・ サニックスでんき
・ Looopでんき
・ エルピオでんき(4月30日で電気事業終了)
・ リミックスでんき
・ シンエナジー
・ 親指でんき

そんなときには、

電気料金の比較サイトを活用しましょう!

電気料金と必要事項を入力するだけで簡単に料金のシミュレーションができます。

電力自由化で選べるようになったたくさんの電力会社の中から、おすすめの会社やプランをじっくり比較して選ぶことができます。

電気料金の比較サイトの中でも、特にオススメの大手サイト2社の特長や違いについてご紹介します。

電気料金比較サイトのおすすめ2社

ここからは電気料金の比較サイトの中でも、特にオススメの大手サイト2社の特長や違いについてご紹介します。

「電気チョイス」

電気チョイスは電気やガスのライフラインをはじめとして、保育サポートから求人、インターネット回線のIoT事業を手掛けている、株式会社Wiz(ワイズ)が運営しています。

電力会社を乗り換えるタイミングとして引越しの時に切り替える人が多く、一緒にネット回線の契約をした方に最大30,000円のキャッシュバックを実施しています。

キュウタ

キャッシュバックされるし面倒だから一緒に変えて便利!という声も多数あがっています。

全国に拠点を構えている

電気チョイスを運営している株式会社Wiz(ワイズ)は北は北海道から南は沖縄まで日本全国に拠点があります。

電力会社乗り換えサービスで全国に拠点を構えている会社は電気チョイスだけですので、そこは最大の安心ポイントです。

また、株式会社Wizはコールセンター業の実績・経験が豊富な会社のため、電話応対スタッフの対応も非常に評判がよいです。

札幌・仙台・宇都宮

東京本社・高田馬場・恵比寿・五反田 

名古屋・大阪・京都・徳島

福岡・宮崎・鹿児島・沖縄

など、12の都道府県に支社があります。

最大30,000円分のキャッシュバック

電気チョイス経由で電力会社を乗り換えると、最大30,000円分のキャッシュバックがあります。

キュウタ

これは他社と比べても最も多いキャッシュバック額です!

無料で電気料金を値下げできて、さらに30,000円分のキャッシュバックがあるのは嬉しいですよね。

【キャンペーン条件】

・30000円/新電力+指定サービス
・3000円/新電力のみ

※指定サービス:光コラボレーションサービスor フレッツ光

30,000円分のキャッシュバックの条件としては、電力会社乗り換えとネット回線を同時契約することでもらえます。

キュウタ

電力会社変更を行う方で、ネット回線の切り替えも検討している方なら同時に契約できて便利ですね。

また、仮にネットの契約をしなくても3,000円のキャッシュバックを受けることができますので、チェックしてみてください。

\ キャッシュバック額は「業界最大級」 /

「エネチェンジ」

エネチェンジとは、2015年4月にサービスがスタートした国内最大級の電気・ガス比較サイトです。

ENECHANGE グループが運営するサイトです。

世界の「エネルギー革命」を推進するために、ENECHANGE株式会社(日本 2015年創業)とSMAP ENERGY LIMITED(イギリス 2016年創業)の2社が、2017年6月に統合してできたのが「ENECHANGEグループ」です。

キュウタ

2020年にエネルギーテック企業として初めての東証マザーズに上場しています。

シミュレーションや電気料金に関する相談も全て無料ですし、エネチェンジ限定キャンペーンを実施している電力会社も多い、国内最大級の電気比較サイトです。

お友達紹介キャンペーンでAmazonギフト券500円

期間中にエネチェンジをお友達に紹介すると、紹介者の方とお友達にAmazonギフト券500円分をプレゼントしています。

応募される前に、次の条件や注意事項などをご確認ください。

企画名お友達紹介キャンペーン
紹介者Amazonギフト券500円分
紹介されたお友達Amazonギフト券500円分
適用条件・お友達がエネチェンジの会員でないこと
・キャンペーン実施期間中にお友達が紹介用のURLからエネチェンジにアクセスし、サイト内で対象の電力会社・ガス会社にお申し込みいただくこと。引越し時の電気の申し込みも対象
・お友達が電気・ガスの使用開始日から6カ月後時点で契約を継続していること
適用されないケース・お友達が既にエネチェンジ会員の場合
・エネチェンジ以外のサイト、電力会社の公式サイトからのお申し込み
・紹介者またはお友達が、特典受け取り時点でエネチェンジ会員を退会されている場合
・お友達が電気・ガスを使用開始した日から6カ月以内に契約を解約・お引越しされた場合
キュウタ

無料なので、まずはシミュレーションをしてみましょう。気に入らなければ、別の会社を探せばよいのです。

ぜひ、気になる電力会社を見つけてください!

\ 友達紹介でAmazonギフト券がもらえる /

エネチェンジ限定のお得なキャンペーン特典がある

新電力会社によっては、エネチェンジ経由での申し込み限定でお得なキャンペーンを実施しているところもあります。

期間限定のキャッシュバックキャンペーンなど、エネチェンジ限定の特典を用意している新電力会社が多数あります。

キュウタ

どうせ乗り換えるなら特典は多いほうがいいですよね?

詳しくはエネチェンジのホームページをチェックしてください。

\ 友達紹介でAmazonギフト券がもらえる /

まとめ

・2022年7月〜オール電化世帯では、平均+約1,000円以上/月の電気代アップ
・7ヶ月で燃料費調整額が約3倍〜5倍
・関西地方は全国平均よりも夏の電気代が多くかかる
・電気代を節約するにはプランの見直しが必要
【電気料金のおすすめ比較サイト2社】
①キャッシュバック額が業界最大級の電気チョイス 、②友達紹介でAmazonギフト券がもらえるエネチェンジ

比較サイトはどちらがおすすめなの!?

キュウタ

正直どちらもオススメです。そしてどちらからもシミュレーションをとるのがべストです。

というのも、この「比較サイト」というのは、全国の全ての電力会社と提携しているわけではありません

得意、不得意の地域があるので、あなたのお住まいの地域によって、おすすめの電力会社が変わるからです。

選択肢を広げる意味でも、この記事で紹介した「電気チョイス」でも「エネチェンジ」でもシミュレーションをしてみてお得になる電力会社をじっくり選ぶのが賢いやり方です

では今日の話は以上となります。

気になることがあったら、お問い合わせフォームよりいつでも質問してくださいね。

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この記事を書いた人

一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン。2児の父。これまでガス機器を10,000台以上販売。その経験を活かし、ブログで日常生活のタメになる情報を発信中。

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