一人暮らしで電気代が1万円を超えた時の対処法6点

住宅設備を10年以上販売して生きているキュウタといいます。

一人暮らしなのに今月の電気代が1万円超えてたんだけど!?

キュウタ

一人暮らしをしていると、家族の目を気にしなくてよいので、ついつい家電を使いすぎてしまうこともありますよね。。

この記事はこんな人にオススメ

・一人暮らしの電気代の相場が知りたい人
・電気代が高くて困っている人
・電気代を節約する方法が知りたい人

電気代がなぜ高いのか?考えられる原因を見つけて、節約の知識をつけてかしこく対策をうっていきましょう!

目次

一人暮らしの電気代の相場

まず、一人暮らし世帯がどの程度の電気料金を支払っているのか、全国平均データを見ていきます。

総務省の「家計調査」(※1)によれば、2020年の一人暮らし世帯における電気料金の平均は5,791円/月でした。

同じく家計調査で季節ごとに見ていくと(※2)2020年1月~3月の電気料金の平均額は6,535円、4月~6月は5,916円、7月~9月は5,330円、10月~12月は5,135円となっています。

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一人暮らしであれば電気料金は6,000円前後には抑えたいところです。

※1出典:統計局ホームページ|家計調査 単身世帯 年次

※2出典:統計局ホームページ|家計調査 単身世帯 四半期

なので、6,000円を超えることが多い人は電気を多く使っていると言えます。

でも、契約している電力会社によって料金設定はさまざま。自分が電気を使い過ぎているのかどうかは使用量で比べた方がわかりやすいです。

検針票や電気代確認アプリなどで使用量を確認してみてください。月200kWh前後が一人暮らしの使用量の相場です。

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月300kWhを超える使用量は一人暮らしだとかなり多いと言え、戸建てに住む3人家族の使用量に近いです。

ですが、オール電化は例外です。

オール電化は、一人暮らしでも月6,000円から8,000円程度が平均となります。ガスの代わりに電気を使用しているので、必然的に電気代が高くなるのです。

代わりにガス代が0円なので、光熱費トータルとして考えれば、「電気+ガス」の場合とあまり金額の差はありません。

冬の電気代は高い

季節ごとの電気代を比較すると、ほとんどの地域で1~3月の電気代がもっとも高くなっています。

また地域別にみると北海道・東北の電気代が他の地域に比べて高いです。

これは冬の電気代が高いのと同じように、他の地域と比べて気温が低い北海道・東北地方は暖房器具を多く使用するため、たくさん電気を消費するからです。

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つまり寒い季節や寒い地域ほど、きちんと節約対策をして電気代を安くするのが大事ということです。

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電気代が高い原因4点

①エアコンは冷やすよりあたためる方が電気を使う

季節による使用量の変化は、エアコンを使うかどうかだけではありません。

部屋をあたためるのと冷やすのとでは、必要な電力量が違うのです。

実は、エアコンは冷やすよりあたためる方が電気を使います。

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電気は熱を作り出すのが苦手なので、電気式の暖房機は予想以上に電気を使うと覚えておいてください。

【電気式の暖房機器の例】

・エアコン
・浴室暖房
・電気ストーブ
・電気式ファンヒーター


暗くなるのが早い冬は、照明をつける時間が夏場よりも早くなり、使用量が増えます。

また、オール電化の場合は電気でお湯を沸かしますが、冬場の冷たい水を沸かすので電気使用量は当然多くなります。

②家電製品の手入れ不足

家電製品のお手入れ不足が、電気代が高い原因になる場合があります。

特に、エアコンは電気の使用量が最も多い家電です。

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フィルター掃除をずっとしていないと空気の流れが悪くなり、エアコンの効きが悪くなって電気代が高くなります。

ダイキン工業の調査で、フィルターを1年間掃除しないと約25%の電気代のムダにつながる可能性があると発表しています。

出典:ダイキン工業

浴室乾燥機や空気清浄機などのフィルターがある電化製品だけではなく、冷蔵庫も注意が必要です。

冷凍庫の霜がびっちりついていると冷凍の効きが悪くなってしまいます

③在宅時間

コロナの影響によってリモートワークで在宅時間が増えたり、外出の頻度が減って、家で過ごす時間が増えた人が多いでしょう。

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コロナ以降、お客様からも「電気代が高くなった」という声を多数いただいております。

今まで会社で使っていた照明エアコンパソコンの電気がすべて自分もちになるということです。

家にいる時間が増えると、電気の使用量はどうしても増えてしまうのです。

④乾燥機の使用

梅雨時期や冬場は外に干しているだけでは、なかなか洗濯物は乾きません。

そこで乾燥機を使われるご家庭が多いわけですが、この乾燥機というのがかなりの電力を消費します。

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乾燥機のタイプ別に電気代をみていきましょう。

除湿機の電気代

まずは除湿機です。

オールシーズン使える出筋のデシカント式の除湿機を毎日6時間使用した時の電気代を計算します。

除湿機  電気消費量106.2kWh/月(衣類乾燥速乾0.59kWh×6時間×30日)

単価22円とすると、1ヶ月で約2,336円ほどですね。

1回にかかる乾燥コストは約78円です。

洗濯乾燥機の電気代

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我が家では、ファミリーで一般的な10kgタイプの洗濯乾燥機を使っています。

もしこの乾燥機能を使ったときの計算方法も出しておきます

洗濯機(標準乾燥モード)  電気消費量54kWh/月(0.6kWh×1回3時間×30日)

単価22円とすると、1ヶ月で約1,188円ほどですね。

1回にかかる乾燥コストは約40円です。

でも日によっては2回乾燥をまわしたり、1日中まわしていることもあるので、実際はもっと電気代がかかる場合もありますのでご注意ください!

浴室乾燥機の電気代

マックス(株)の売れ筋の100V電気式浴室乾燥機を元に計算します。

乾燥「強」運転で使用した場合、

電気式浴室乾燥機  電気使用量108kWh/月(1.2kWh×1回3時間×30日)

単価22円とすると、1ヶ月毎日使うと約2,400円ほどです。

1回にかかる乾燥コストは約80円です。

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ドラム式の乾燥機に比べると、約2倍のコストがかかります。

乾燥で温める空間が広い分、ランニングコストはかかります。

一方で、ハンガーにかけて干すので服がシワになりにくいというメリットがあります。

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電気代を効果的に節約する6つの方法

①毎日電気メーターをチェックする

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1ヶ月のトータル使用量は検針票で確認ができますが、1日ごとの使用量を確認したことはありますか?

電気代を本気で節約したいなら、毎日の電気使用量をチェックするのがおすすめです!

毎日決まった時間にメーターの数値をチェックすると決めておけば、1週間もすれば習慣化します。

東京電力なら「くらしTEPCO」、東京ガスなら「myTOKYOGAS」というサービスで、1日ごとの使用量や自分の契約内容をWebで確認することができます。

ご契約の電力会社がWebサービスに対応していないなら、自宅の電気メーターを毎日決まった時間に写真を撮ればよいのです。

月200kWhが目標だから、1日6.6kWh以内におさえなきゃ。。

という意識で毎日チェックすれば間違いなく効果があらわれます。

ダイエットも毎日体重をはかって日々の成果が見えれば、「よし明日も頑張ろう!」とやる気が持続します。

キュウタ

アプリによっては金額まで確認できたり、今回の請求がいくらくらいになるのかという予測もたててくれます。

こういったサービスをうまく使えば、自分の電気の使い方を振り返りながら効率よく節約ができます。

②エアコンの使い方を工夫する(自動運転を使う)

冬はエアコン以外にも、こたつ・床暖房・ホットカーペット・ファンヒーターといった暖房機器を併用することが多いでしょう。これらの機器をうまく使い分け、効率的に部屋を暖めることも重要な節約対策です。

こたつやホットカーペットはつけっぱなしにせず使用時のみスイッチを入れるのがよいですが、床暖房はエアコンと同じく頻繁に付け消しを繰り返さずできるだけつけっぱなしにしてください。

また暖房効率を高めるためには、窓に断熱シートを張るといった対策も有効です。

③家電製品のお手入れ

暖房以外にもテレビ・冷蔵庫・洗濯機といった家電も比較的多くの電気を消費するため、意識的に節約対策をしましょう。

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冷蔵庫はもともと気温が低い冬場であれば、設定温度を「弱」にしても問題ありません。

テレビは輝度を下げたりつけっぱなしを防ぐために「無信号自動オフ」の機能を使用したりすることで、無駄な電気の消費を避けられます。

洗濯機はできるだけまとめ洗いをして使用頻度を減らし、夏は乾燥機能をできるだけ使わないというのも有効な節約方法です。

④乾燥機の使用時間を減らす

乾燥機の電気代はバカにならないので、この使用時間を減らせば電気代の大幅な節約が期待できます。

1回にかかる乾燥コスト(機種別)

除湿機→ 電気使用量は0.59kWh(乾燥時間は6時間を想定) 、1回にかかる乾燥コストは約78円

洗濯乾燥機→ 電気使用量は0.6kWh(乾燥時間は3時間を想定) 、1回にかかる乾燥コストは約40円

浴室乾燥機→ 電気使用量は1.2kwh(乾燥時間は3時間を想定) 、1回にかかる乾燥コストは約80円

これは日によっては2回乾燥をまわしたり、1日中まわしているという方は、使用時間をおさえましょう。

使えば使うほど当然電気代がはねあがっていきます。

コインランドリーは結構使える

自宅の乾燥機を使わずに外干しをメインにして、乾かない分だけまとめてコインランドリーを使うのも一つの有効な手段です。

コインランドリーの乾燥機能は結構使えます。特に外干しでは乾きにくい厚手のトレーナーや毛布や布団などはコインランドリーの乾燥機を使うべきです

外出するのが面倒くさい!という方でも、いざ使ってみれば、非常にメリットがあるので活用してみましょう。

メリット①安い!

基本1回100円です。25kgの大容量タイプで6分ほど回せます。かなり大きいので、毛布なら4枚くらい入ります

メリット②ふんわり仕上がる!

約70度の高温でガスによる熱風乾燥を行うので、仕上がりがとてもふんわりします。量が少なければ1回でも十分乾きます

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安い!ふんわり!大物にも強い!と3拍子揃ってるので、ここぞという時にはぜひ使いましょう。

⑤プランを見直す(アンペア数の変更)

多くの電力会社では、使用料とは別に基本料金がかかります。基本料金はアンペアによって決められており、アンペア数が大きいほど高くなります。

電気のアンペアってなに?

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アンペアは、電気の流れる量の大きさのことです。

同時に使える電気の容量をあらわしており、一度に電気を使いすぎてブレーカーが落ちるのもこのアンペア数が関係しています。

ブレーカーが落ちてしまったときは使っていないものの電源を切ったりコンセントを抜いたりしてください。

ブレーカーをあげればまた電気は使えますので、安心してください。

東京電力の料金をみると、60アンペアの基本料金は1716円。30アンペアだと858円。ちょうど半額です。

不必要なほど大きな容量のアンペアで契約していると、とてももったいない。

適切なアンペアは、「同時に使うエアコン台数×10+10」といわれています。ワンルームであればエアコンは1台なので「10+10」で20アンペアとなります。

ワンルームで料理をする場合は、炊飯器や電子レンジ、電気ケトルなど、いろいろな調理家電を使うと思うので、30アンペアあれば安心です。

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賃貸の場合は、前の住人の契約アンペアが引き継がれています。もしアンペア数を変更したいなら、自分で電力会社に連絡すれば変えられます。

ただし注意点が二つあります。

一つは、工事が必要な場合があるということ。その場合は、大家さんや管理会社に必ず事前に許可をもらいましょう。(工事が必要のないケースが大部分です)

二つ目は、「アンペア数を下げてもらったけれど、ブレーカーが落ちやすくなったのでやっぱり元に戻したい」となっても、一年以内に何度も変更できない場合があるということです。

申し込む時に、電力会社の窓口の人にアンペア数を相談すると良いでしょう。

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⑥電力会社を変更する

電気代を下げるのに最も簡単な方法は、電気契約プランを見直して電力会社を乗り換えることです。

電気の単価は電力会社ごとに決まっているため、大手電力会社よりも単価が安い電力会社を選べば電気代を削減することができます

下記の記事では賃貸で電力会社を変更するときの注意点について紹介しているので、電気代を節約したい方はぜひこちらを参考にしてください。

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まとめ:一人暮らしで電気代が1万円を超えた時の対処法

【この記事のポイント】

・一人暮らしの電気代の相場は約6,000円前後
・電気代が高い原因4点
①エアコンは冷やすより温める方が電気を使う
②家電製品の手入れ不足
③在宅時間
④乾燥機の使用
・電気代を効果的に節約する6つの方法
①毎日電気メーターをチェックする
②エアコンの使い方を工夫する。自動運転を使う。
③家電製品のお手入れ
④乾燥機の使用時間を減らす
⑤プランを見直す→アンペア数の変更
⑥電力会社を変更する

キュウタ

知識をつけてかしこく電気代を節約していきましょう!

今日の話は以上となります。

気になることがあったら、お問い合わせフォームよりいつでも質問してくださいね。

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この記事を書いた人

一部上場のガスメーカーに勤める30代営業マン。2児の父。これまでガス機器を10,000台以上販売。その経験を活かし、ブログで日常生活のタメになる情報を発信中。

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