コンロを10年以上販売して生きているキュウタといいます。
パロマのグリル用調理ボックス「ラクック」を使ってトーストは焼けるのか?
たまにお問合せを頂く内容です。
結論から言うと「工夫をすれば焼けるがおすすめはしない」です。
詳しく解説していきます。
グリルで焼くパンは美味しい
みなさんの多くが、パンは電気のトースターで焼いているかと思います。
でもコンロのグリルで焼くパンはめちゃくちゃ美味しいのはご存知ですか?
実は、食パンを美味しく焼くポイントは
「高温で短時間で焼く」ということです。
高温で短時間で焼くと水分の蒸発が少なく、外はカリッと中はふっくら美味しく焼き上げることができます。
ガスコンロのグリルは直火で、 トースターに比べれば庫内もコンパクト。そのため高温に達するのが早く、一気に表面を焼いて食材の旨みをギュッと閉じ込めてくれます。
食パンを美味しく焼くポイントの「高温で短時間で焼く」が、ガスコンロのグリルなら簡単に実現できるんです。
グリルの構造を詳しく解説すると、
表面はガス火の「放射熱(ふく射熱)」で焼くのでカリッと香ばしく、高温の「対流熱」で短時間で素材の中までしっかり火を通し、ふっくら食感に焼き上げます。
最新のコンロなら、両面焼きなので裏返す手間もなく、グリルは水入れ不要です。調理タイマーもついているので、設定時間で自動消火!
うっかりパンが真っ黒焦げなんてことも防げます。
ラクックでのトースト調理はメーカーは推奨していない
パロマのガラストップコンロの場合、どの機種でもラクックが対応しています。
そしてウィズナ以上の機種であれば、オートメニューの中に「トースト」機能を搭載しています。
つまり①「トースト」を選択、②「焼き加減(強め・標準・弱め)」を選択するだけで、タイマー設定なしで勝手にパンが焼けます。
オートメニューはその名の通り、タイマー設定なしで自動で調理ができる機能のことです。
しかしながら、注意しなくてはいけないのが、ラクックでのトースト機能は「メーカー(パロマ)は推奨していない」ということです。
カタログを見てみると、「トーストは別途クッキングプレートをお求めください」とあります。
つまり付属のラクックでもなく、付属の焼き網でもなく、「別売のクッキングプレートを使わないとトーストのオート調理はできない」ということです。
※機械オタクのキュウタからすると、非常に不親切と感じてしまいます。
2022年6月1日にモデルチェンジした「フェイシス」と「クレア」の2シリーズに関しては、ラ・クックを使ってトーストのオート調理ができるようになりました。
トーストを焼くなら、上フタを外して手動でタイマー設定が必要
さて、ではラクックでパンを焼きたい方はどうしたらよいのか?
答えは、
ラクックの上フタを外して、手動でタイマー設定をする ということです。
上フタを外す理由は、フタをして焼くと焼き目がしっかり入らないためです。
タイマーの設定時間は基本3〜4分でよいと思いますが、パンの厚みにもよりますので、使っていきながら調整頂けたらと思います。
ラクックに関する補足
ラクックは油はねを極限まで防ぐ目的で、上フタにスリット(開口)が入っていません。
そのため蒸し焼き系の料理には非常に強いですが、カラッと焼きたい・焼き目をしっかり入れたい料理の場合には、上フタを外すか、事前にフライパンで軽く焼き目をつけてからラクックで調理する、といった工夫が必要になります。
※もしトースト調理を重視されるなら、別売のクッキングプレートをお求めください。
ウィズナ以上の機種であれば「オート」でトースト調理が可能です。
まとめ
・ラクックでのトースト調理はメーカーは推奨していない(専用の調理プレートが必要)
・ラクックでトーストを焼きたいなら、上フタを外して手動でタイマー設定が必要
蒸し焼き系の料理には強いので、「焼き芋」はびっくりするくらい美味しくできますよ!
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