住宅設備を10年以上販売して生きているキュウタといいます。
パイプユニッシュを使ったけど、キッチンの排水づまりがとれない!
パイプユニッシュは排水づまりが起きてから使うと、あまり効果が出ない場合があります。
我が家でキッチンの排水づまりを解消したエピソードをまじえながら、順番に解説していきます。
キッチンのぬめりの原因はバイオフィルム
キッチンのぬめりは、「生きた汚れ」といわれるバイオフィルムが原因です。
バイオフィルムとは、細菌やバクテリアの増殖によって形成される膜のことです。
バイオフィルムは、少しの水と栄養素さえあれば増殖が可能であり、キッチンは最適な繁殖場所といえます。
バイオフィルムの周辺には細菌が増殖するため、ぬめりをはじめとしたさまざまなトラブルの原因となります。
ぬめりを放置すると排水詰まりや異臭につながります。
排水トラップ、排水溝のつまりがないか見える範囲でチェック
シンクの中にある「排水トラップ」や「排水溝」は、キッチンの中で最もつまりやすい場所です。
排水トラップや排水溝でつまりが発生した場合は、取り外しが簡単でつまりの原因を比較的に簡単に取りのぞくことができます。
排水パイプのつまりを疑う
ぬめりはキッチンのシンクだけでなく、排水パイプでも発生します。シンクの下にある排水パイプもつまりがよく起こる場所です。
排水パイプのぬめりを放置していると、流れてきた油分がぬめりに付着し、その強度を増していきます。その結果、排水づまりを起こし、水が流れなくなるケースもあります。
一度つまってしまうと対処が難しくなるため、日ごろからぬめりを取り除くことが大切です。
排水パイプの中がつまった場合は、排水パイプの分解清掃を行う、ワイヤーブラシを使うなどでつまりを解消することができます。
排水パイプのつまりを効果的に取り除く方法3点
排水のつまりの対処法について、よく挙げられる代表的なものは、、
- ペットボトルで圧をかける
- パイプクリーナー(パイプユニッシュ)を使う
- ピーピースルーを使う
- ラバーカップを使う
などですね。
ちなみにパイプユニッシュは、つまりが入り口付近にある場合には効果的ですが、つまりの場所によっては十分な効果が得られません。
ではそんな中で、僕が最も効果的と考える対処法3点をお教えします。
- 熱いお湯を一気に流す
- 排水パイプの分解清掃する
- ワイヤーブラシを使う
順番に解説します。
対処法①:熱いお湯を一気に流してみる
排水の流れが少しずつ悪くなって、ついに流れなくなったの。。
徐々に排水がつまった場合は「油汚れ」が主な原因と考えられます。
軽度のつまりであれば、特別な道具がなくても家にあるフェイスタオルとお湯で押し流せるかもしれません。
排水口カバーを取り外し、その下にあるごみ受けを取り外すと、その下に排水トラップがあります。
キッチンで使われているトラップは主に、排水トラップの上にワンという部品がある「ワントラップ」の形になっています。だいたいのメーカーの製品は、排水トラップのワンを反時計回りに30~90°回すと外すことができます。
排水トラップの上にあるワンを外したら、排水口をフェイスタオルで塞ぎます。
このとき、絶対にタオルが流れないように注意しましょう。
シンクに60℃程度のお湯を張ります。熱湯は排水パイプを傷める原因となるため使用してはいけません。ある程度お湯がたまったら排水口を塞いでいたフェイスタオルを引き抜き、つまりを一気に押し流します。
これで解決できればよいですが、蓄積された油汚れになるとこの程度では改善しないことも多いです。
我が家でもこの方法は試しましたが、改善はみられませんでした。。
対処法②:排水パイプの分解清掃
長年の蓄積された油やゆめりがパイプにこびり付いていると思われます。
この場合、パイプクリーナーなどの薬剤はまず効果がありません。
つまりの場所が排水溝の入り口付近であれば別ですが、排水パイプのS字部分などにつまりがある場合、うまく薬剤が届きません。
パイプクリーナーは予防の役割が強く、きれいな状態のときから定期的に使っていれば、つまりやぬめりを防ぐ効果があります。
排水パイプのつまりに最も効果的な対処法は、「排水パイプの分解清掃」です。
え!?分解するなんて怖いし、特殊な工具は持ってないけど。。
安心してください。排水パイプの分解に特殊な工具は必要ありません。
用意するのは下記2点のみです。
- バケツ
- ブラシ(歯ブラシ)
排水パイプの接続部は基本全て手でまわして外せます。
排水パイプの分解手順
まずはS字トラップ内の水抜きを行います。
まずバケツをS字トラップの下に置きます。
① S字部分の下部に水抜き用のフタがついているので、手で左に回して外します。
すると、トラップ内にたまった水がジョボジョボ出てきます。
ボトンッとゴミが落ちてくることもあるので注意してください!
次にトラップのボルトをゆるめていきます。
② シンクから遠い方のボルトからゆるめていきます。
反時計まわりにまわせばゆるまります。
③ シンクに近い方のボルトもゆるめていきます。
ゆるまったボルトを少し上にずらして、パイプをグッと下げれば外れます。
我が家の排水づまりの原因【横排水構造がネック】
我が家はキッチンのシンクが横排水構造になっております。
見た目はきれいですが、一般的な縦排水に比べると水の流れが悪いので汚れがたまりやすい仕様です。
数週間前からキッチンの排水の流れが悪く、妻から何とかしてほしいと言われ、一度分解してみることにしました。
我が家の排水詰まりの原因は、横排水入り口のL字パイプでした。
油や食べカスといったベトベトしたかたまりがこびりついていました。
下記にその写真を掲載しますので苦手な方は読みとばしてください!
そりゃあ、水も流れないですね笑
今の家を借りて1年くらいですが、築19年の物件なので、前の住人の汚れの蓄積もあったのかもしれません。
パイプさえ外してしまえば、あとは歯ブラシで水洗いするだけです。
ごっそり汚れがとれました。
下記にとれたかたまりの写真を掲載しますが、苦手な方は読みとばしてください。
この黒い部分がバイオフィルム(ぬめりの原因)で、その表面に長年の油汚れや食べかすが付着していった結果、こんな大きいかたまりになってしまいました。
ここまでかたまりが大きくなると、パイプクリーナーなどの薬剤ではまず除去できません。
排水パイプの組立
注意点としてはボルトがゆがまないように、まっすぐはめ込むことです。
排水パイプのはめ込みが全て完了したら、最終チェックとして水を大量に30秒ほど流し続けてください。
その時はボルトを再度締め直してください。
排水パイプの分解作業は水もれの原因になるので、最終チェックは必ず行いましょう!
対処法③:ワイヤーブラシを使う【排水パイプの分解が不安な方におすすめ】
排水パイプを分解するのはやっぱり不安です。。
何かいい方法はないの?
そんな方にはワイヤーブラシがおすすめです。
ワイヤーブラシであれば排水パイプを分解することなく、つまりの原因であるバイオフィルムをブラッシングしてとることができます。
ワイヤーブラシっていっぱいあるから、どれを選んだらいいか分からない。。
市場でも何十種類と商品があるので、よく見ないと違いが分かりませんよね。
個人的におすすめなのは、楽天ランキング4冠達成している
「ワイヤー式パイプクリーナー5点セット」です!
ワイヤー長さは5mもあり、ハンドルを回すだけのシンプルな操作方法なので誰でも簡単に使用できます。
キッチンだけでなく、ふろの排水口や、トイレのつまりにも使えるので万能ですね。
「30日間の返金保証」もあるので、もし「思ってたのと違う・・」となっても安心です!
2022年7月現在、楽天で2,980円(送料無料)なのでお買い得価格です。
ネットでサクッと買って、家に1個置いておけば、万が一のトラブルにも安心ですね。
まとめ:パイプユニッシュが効かないときの対処法
・キッチンのぬめりの原因はバイオフィルム
・排水トラップ、排水溝のつまりがないか見える範囲でチェック
・排水パイプの詰まりを疑う
・熱いお湯を一気に流してみる
・おすすめは排水パイプの分解清掃
・排水パイプの分解が不安な方は「ワイヤーブラシ」がおすすめ
最後に…「排水の流れが悪い原因」を知ることが大切です。
業者に依頼してもよいのですが、普通に2~3万円とられてしまいます。
キッチンは家の中でも排水が詰まりやすい場所です。排水の構造を理解し、排水の流れが悪い部分を予測できれば自分でできる対処法はたくさんあるのです。
ぜひ知識をつけて快適な生活を送りましょう!
今日の話は以上となります。
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